新車86万円! スズキ最新型「“コンパクト”3列シートミニバン」がスゴイ! 全長3.7m級“ほぼ軽バン”サイズに「6人乗り」実現! 走りのMTも嬉しい「イーコ」印国“大ヒット”モデルとは!
日本で販売を終えた「エブリイランディ」をルーツに持つスズキの超小型ミニバン「イーコ」が、インドでいまも販売ペースを速めています。直近の50万台を3年半で売り上げたこのモデルは、どのようなクルマなのでしょうか。
スズキの「コンパクト3列シートミニバン」が大人気
スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディアは2026年9月、超小型ミニバン「イーコ(Eeco)」のインド国内累計販売台数が150万台を突破したと発表しました。
イーコは、日本では2005年に販売を終えた「エブリイランディ」にルーツを持つモデルです。
全長3675mmの超小型ボディに2列・5人乗りと3列・6人乗りを設定し、価格は52万8400ルピー(約86万円・2026年9月中旬現在、以下同)から。販売ペースも加速しており、最初の50万台達成に8年を要したのに対し、直近の50万台販売は3年半で達成しています。
スズキはインド乗用車市場で約4割のシェアを持つマルチ・スズキ・インディアを擁しています。同社は1983年12月、日本の軽自動車「アルト」をベースとした「マルチ800」の生産を開始し、翌1984年には「オムニ」(エブリイ)を追加しました。
そのオムニと並行して2001年に登場したのが、日本の「エブリイプラス」(1999年登場・のちのエブリイランディ)をベースとする「バーサ(Versa)」です。
エブリイランディは、4代目エブリイを延長・拡大したボディに3列シートを備え、7人乗りを可能とした超小型ミニバンでした。
バーサは2010年に内外装のアップデートを受け、車名をイーコに変更。2022年11月の改良では1.2リッターの「アドバンスドKシリーズ デュアルジェット・デュアルVVT」エンジンを採用して燃費を向上させ、デジタルメーターなども備えました。
2025年5月には、運転席・助手席・サイド・カーテンの計6エアバッグを標準装備化。同じ2025年には、3列・7人乗りの乗用モデルを、2列目にキャプテンシートを備えた6人乗りへと変更しています。

インド向けに専用設計を重ねてきたイーコは現在、5人乗りと6人乗りの乗用モデルに加え、タクシー用の「ツアーV」、救急車、カーゴをそろえた計13種類を展開。2025年度(2025年4月から2026年3月)は、販売の65%を農村部が占めました。
累計販売150万台の達成を記念して、18点の専用内外装アクセサリーを備えた「イーコ スター エディション(Eeco Star Edition)」も登場しました。同仕様では、ボディ同色バンパーも設定されています。
通常仕様のエクステリアは、背の高い箱型のワンボックススタイル。バンパーは黒い樹脂製で、フロントにマッドフラップを備え、足元は13インチタイヤというシンプルな仕立てです。ボディカラーは「ソリッドホワイト」など5色を用意します。
ボディサイズは全長3675mm×全幅1475mm×全高1825mm、ホイールベースは2350mm。現行のスズキ「エブリイワゴン」と比べると、全幅1475mmは同じで、全長は280mm長いサイズです。
全幅は軽自動車規格の上限1480mmに収まるいっぽう、全長は上限の3400mmを275mm上回ります。最小回転半径は4.5m、車両重量はガソリンの乗用モデルで970kgです。
インテリアには、デジタル表示のメーター、12Vアクセサリーソケット、リクライニング機構付きのフロントシート、スライド機構付きの運転席、ヒーターを装備。エアコンは一部の仕様に設定されます。
安全装備は、6エアバッグのほか、ESP(横滑り防止装置)、EBD(電子制御制動力配分システム)付きABS、リバースパーキングセンサー、プリテンショナー&フォースリミッター付きの前席シートベルト、後席全席の3点式シートベルト、前後席のシートベルトリマインダーなどをそろえています。
パワートレインは、前述の1.2リッターエンジン(K12N型)。ガソリン仕様は最高出力82PS・最大トルク105.5Nmを発生し、燃費は19.71km/L、ガソリンタンクの容量は32リッターです。
CNG仕様「S-CNG」は最高出力72PS・最大トルク95Nmで、燃費は26.78km/kg。CNGシリンダーの容量は水容量換算で65リッターです。S-CNGが販売に占める割合は、2019年度の12%から2025年度には48%へと4倍に拡大しました。
トランスミッションは5速MTのみで、駆動方式はFR(後輪駆動)です。
前述の通り、価格は52万8400ルピー(約86万円)から。乗用モデルで最も高いS-CNG仕様でも64万5800ルピー(約105万円)。完成車の救急車仕様は80万9000ルピー(約131万円)からとなっています。
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2026年9月時点で、イーコの日本市場への導入はアナウンスされていません。イーコはインド向けに専用設計されながら進化を遂げたモデルであるため、日本導入の可能性は極めて低いでしょう。
しかし、かつて日本で販売されたエブリイランディにルーツを持つ全長3.7mの小型ミニバンが、インドで累計150万台を超えるまで今も売れ続けていることは、日本のいちクルマ好きとしても感慨深いものがあります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。























































