日産「新型エルグランド」買って分かった! 運転が楽しい「“走り”の高級ミニバン」に感動! さらに「レクサス並み!?」の“静粛性”も実現! クルマ任せで「超なめらかブレーキ」も凄い…! “1000km”走って分かった「リアルな評価」とは!
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、日産の「新型エルグランド」を購入し、2026年7月末の納車後、さっそく1000km以上を走ってみました。そこで感じた新型エルグランドの「走りの印象」について紹介します。
“1000km”走って分かった「新型エルグランド」のリアルな走りの質とは!
2026年7月16日に発売となった日産「新型エルグランド」が、7月下旬に筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)のもとに納車されました。
購入後1000km以上を走ってみて、日産が特に強く主張する新型エルグランドの走りの性能について、実際のオーナーの目線から詳しく紹介します。
歴代のエルグランドは、広い室内や豪華な装備だけでなく、ドライバーが運転を楽しめる走りにもこだわってきたミニバンです。
初代はFRレイアウトとV型6気筒エンジンを採用し、その考え方は2代目、3代目にも受け継がれてきました。
4代目となった新型も、「第3世代e-POWER」や電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」、電子制御ショックアブソーバーを採用し、運転する楽しさと快適性の両立を目指しています。
納車から約2週間、1000kmを走ってもっとも強く感じているのがノイズの小ささです。
一般道から高速道路まで、ロードノイズや風切り音が非常に小さく、これまで所有してきたクルマのなかでもとくに静けさが際立ちます。
かつてトヨタの最高級セダン「セルシオ」やレクサス「LS」に試乗した際、当時の常識を超えるような静粛性の高さに驚いたことがありますが、新型エルグランドも、それに似た感動があります。

発電時や加速時のエンジン音もほとんど聞こえません。発電中でもわずかに「コー」と鳴る程度なので、メーターを見ていなければ作動に気づかないほどです。
余計なノイズが少ないことで運転に集中しやすく、疲労軽減や安全運転にも大きく寄与していると感じます。
とはいえ、静粛性の高さはある程度予想していた部分でもあります。静粛性に優れる60扁平の18インチタイヤを履き、十分なノイズ対策を施していることを考えれば、これまでの経験からも高い静粛性はある程度予想していました。
では、肝心の「走りの質」はどうでしょうか。
まず極低速での取り回しについてですが、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mmという大きなボディを考えれば、意外と扱いやすいというのが率直な印象です。
最小回転半径は5.8mで、四隅の見切りは決してよいとはいえませんが、アラウンドビューモニターがいい仕事をしてくれます。
「R(リバース)」に入れれば表示されるほか、特定の場所で自動的にカメラを起動するよう記憶することもできるため、狭い駐車場でもストレスなく操作できます。ただし大柄な車体ゆえ、細い路地や小さな交差点での内輪差には注意が必要です。
少し惜しいと感じるのがアラウンドビューモニターの起動スイッチの位置とサイズです。
ダッシュボード上部、ボリュームスイッチの右隣に配置されていますが、ボタンが小さく、操作のたびに視線を移して確認しなければなりません。すれ違いや狭い路地でサッとカメラを表示したいときに手探りで押しにくいため、もう少し分かりやすい位置や大きさだと使いやすく感じます。
一般道(30km/h~50km/h)は、新型エルグランドの走りの気持ちよさを味わいやすいシーンです。アクセルを踏みこむと、まるでスルスルと滑るように加速します。
e-POWERはエンジンで発電してモーターで走るハイブリッドですが、フィーリングはまるでBEV(バッテリーEV:電気自動車)そのもの。シームレスで滑らかな走りが際立ちます。
足回りの仕上がりも秀逸です。
走り出してすぐにしなやかさが伝わり、路面の小さな段差なら何もなかったかのようにやり過ごします。
段差を通過したあとの揺れ戻しも最小限です。18インチタイヤ(60扁平)、四輪駆動制御の「e-4ORCE」、電子制御ショックアブソーバーの「インテリジェント ダイナミックサスペンション」、そして高剛性ボディが絶妙に融合し、極上の乗り心地を生み出しています。
停止直前の「スムースストップ制御」も好印象です。
停止間際の制動力を滑らかに抜くことで「カックンブレーキ」を防ぎ、同乗者の頭が前後に揺れる不快感を抑えてくれます。
最初は独特のブレーキタッチに違和感を覚えるかもしれませんが、慣れてしまえばクルマ任せで上質に止まれる快適さが病みつきになります。
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新型エルグランドは、細かな操作性など改善してほしい点はあるものの、走れば走るほど「どこまでも遠くへ走り続けたくなる」と思わせる1台です。
気になる高速走行やワインディングでの走行性能については、また別の機会でご紹介したいと思います。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど


















































































