2つの「ノイズ」をリアルタイムで低減! 新型日産「エルグランド」がパナソニックオートモーティブの統合型アクティブ・ノイズ・コントロールを採用
パナソニック オートモーティブシステムズは、シリーズハイブリッド車のロードノイズとエンジンノイズの双方に対応する統合型ANCを開発。同システムが、日産の新型「エルグランド」に採用されたと発表しました。
広帯域のノイズキャンセリングと高精度なリアルタイム制御を両立
パナソニック オートモーティブシステムズは2026年8月3日、シリーズハイブリッド車のロードノイズとエンジンノイズの双方に対応する統合型アクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)を開発し、日産自動車の新型「エルグランド」XグレードおよびGグレードの標準オーディオ仕様に採用されたと発表しました。
パナソニック オートモーティブシステムズによると、こうした機能を持つ統合型ANCは世界初(2026年7月現在、同社調べ)だといいます。量産車に搭載されるのも今回が初めてで、車内空間の快適性向上に大きく貢献するとのことです。

同システムは、広帯域のノイズキャンセリングと高精度なリアルタイム制御を両立し、車両走行時に車内へ伝わるロードノイズやエンジンノイズを低減します。
これまで、これらのノイズには、それぞれの周波数特性に応じた異なる制御が必要とされ、リアルタイムでの制御は難しかったとのこと。同社は、走行条件に応じて変化する広帯域の騒音に対応可能なANCを開発し、この複雑な制御を実現したそうです。
同システムでは、まず車両各所に搭載された加速度センサーが、騒音と高い相関を持つ振動を検知。取得した振動信号を、同社独自の信号処理アルゴリズムで解析して騒音を予測・演算し、車載スピーカーから逆位相の制御音を放射することによって、音波干渉を利用して車内の騒音を効果的に低減するとのことです。
従来、エンジン騒音は主に200Hz以下の低周波数帯域を対象とした狭帯域の専用制御方式で対応されてきましたが、同システムでは加速度センサーを活用した制御系と車載オーディオシステムを統合的に用いることで、ロードノイズやエンジンノイズに由来する広帯域の騒音を同一システムで制御できるといいます。
なお、ロードノイズやエンジンノイズに起因しない音は低減対象としないため、車内の音楽や会話、通話などはクリアに聞くことができるとのこと。また、車両搭載にあたっては、同社のエンジニアが車両開発初期段階から参画し、車両ごとに異なる音響特性・車体振動特性・スピーカー特性を総合的に解析することなどにより、あらゆる走行環境において安定したノイズ低減制御を実現するとのことです。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。















