日産「“ちいさな”新型5人乗りモデル」新戦略に大注目! 一度は消えた「国民的な大衆車」国内復活に期待大! 丸目ライト&“ワイドボディ”採用した欧州向け「新型マイクラ」日本導入の可能性は!?
「ジャパンモビリティショー2025」のプレスデーにおいて出展されたものの、日本導入に関する発表はない日産の「新型マイクラ」。マイクラはかつて日本における「マーチ」の欧州名でしたが、国内でマーチはすでに絶版車となっています。ただその後日産が新たに示した商品戦略を見ると、日本市場向けの新たなマーチが登場する可能性は少なくなさそうです。
日産「“ちいさな”新型5人乗りモデル」新戦略に大注目!
2025年秋に開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」に出展された日産の「新型マイクラ」。日本では長年「マーチ」の名で親しまれたコンパクトカーの後継にあたるモデルです。
日本では2022年8月に4代目(K13型)マーチの販売が終了し、絶版車となりましたが、欧州市場では現在、6代目となる新型がBEV(バッテリーEV:電気自動車)専用モデルとして展開されています。
ロンドンの日産デザインヨーロッパが手掛けたスタリングは、丸みを帯びた愛らしさと先進性を融合させたデザインが特徴です。
上下に半円を描くデイタイムランニングライトや丸型ヘッドライトは、かつての3代目マーチ(K12型)を彷彿とさせます。愛車が出迎えてくれるようなライト演出「ウェルカムウィンク」など、所有する歓びを高める仕掛けも盛り込まれました。
ボディサイズは全長3974mm×全幅1830mm×全高1499mm。国内で販売される「ノート オーラ」よりも全長は短いものの、1830mmというワイドな全幅により、ひとクラス上の存在感を放ちます。
高めに設定された車高と標準装備の18インチホイールが相まって、SUVライクな踏ん張り感と上質感を演出しています。
インテリアには、10.1インチのデジタルメーターとセンターディスプレイを一体化させた最新コクピットを採用しました。視界が広く機能的な作りに加え、インパネやドアトリムの質感も高く、従来のBセグメントの枠を超えた仕上がりです。

最新マイクラのプラットフォームは、ルノー・日産・三菱アライアンスが共同開発したBEV専用の「AmpR Small」を採用。ルノー「R5 E-Tech Electric」などと基本骨格を共用し、バッテリーは40kWhと52kWhの2種類を設定します。
航続距離はWLTPモードでそれぞれ約308km、約408kmを達成しており、街乗りからドライブまで十分な実用性を備えています。
英国での販売価格は、40kWhモデルが2万1495ポンドから(約455万円から)、52kWhモデルが2万3245ポンドから(約492万円から)(※2026年8月上旬現在のレートで換算)。
バッテリー容量を考慮すると、日本仕様の新型リーフ(55kWh仕様/473万8800円から)と同等か、やや高価格な設定です。
仮にこの欧州仕様マイクラをそのまま日本へ導入した場合、ボディサイズはリーフと軽自動車の「サクラ」との中間ポジションでありながら、価格はリーフと同等以上となります。また、日本のユーザーが期待する「日常使いの手頃なマーチ」というポジションとは、少々ギャップが生じるのが現実です。
ここで注目したいのが、日産が2026年4月に発表した新戦略です。
このなかで日産は、北米では大型モデル主体の「フレームファミリー」を主軸とする一方、日本市場には「コンパクトファミリー」を中心にラインアップを構築するなど、市場ごとに最適化した「商品ファミリー」を構築する方針を表明しました。
具体的な車種名は明かされていないものの、資料で公開されたティザーには、少なくとも4つのシルエットが並んでおり、新型マイクラそのものが導入されなくとも、そのデザインテイストやコンセプトを継承した「日本向けマーチ」が登場する可能性は高いと考えられます。
現在、日本のスモールカー市場では軽自動車が主流であり、広大な室内空間や充実した安全装備により、高い支持を集めています。しかし、高速道路での余力や5人乗車への対応(軽自動車は規格上4人乗り)など、普通車コンパクトでなければ満たせないニーズも根強く存在します。
普通車全般の値上がりが続くなか、「扱いやすいサイズで、手の届く価格のコンパクトカー」の価値はむしろ高まっています。コンパクトファミリーの日本導入時期は2028年以降とのこと。はたして「次のマーチ」とよべるモデルは登場するのか、今後が非常に楽しみです。
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欧州向け新型マイクラが日本で「マーチ」として復活するかどうかはわかりませんが、日産が描く次世代のコンパクトカー戦略を考えるうえで、新型マイクラが示した方向性は一つのヒントになりそうです。
日本市場向けの「コンパクトファミリー」がどのようなモデルになるのか、今後の発表にも注目が集まります。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど






























































