前より見やすくなった? 高速道路の「案内標識」地道な改善方法とは

高速道路を走行していると、必ず目にするのが案内標識ですが、高速道路開通からの長い歴史の間、視認性向上のために日々進化していることをご存知でしょうか。

案内標識は地道な改善を受けて日々見やすくなっている

 高速道路を走行していると、必ず目にするのが案内標識です。カーナビゲーションシステムが普及した現代でもドライバーにとって必要不可欠な案内標識ですが、視認性向上のために日々進化していることはご存知でしょうか。

御殿場手前の分岐部からさらに6km手前にある案内標識は「ヒラギノフォント」

 高速道路に設置してある案内標識は、高速で移動するクルマの中から短い時間で確認できる必要があります。

 案内標識の平均判読可能距離は243m手前からといわれており、時速100km/hで走行するクルマが、9秒間程で通過してしまう距離です。実際に高速道路を走行中であれば、目まぐるしく変わる道路状況の中で、ずっと看板を見ていることは不可能ですし、天候や路面状況によっては確認できる時間はもっと短くなります。

 高速道路が開通したのは1963年のことです。最初の案内標識が設置されたのもこの年ですから、2018年現在で55年の歴史があります。この歴史の中で案内標識はどのような変化があったのでしょうか。

 NEXCO各社では、2010年から標識の字体及びレイアウトを「公団標準文字」から市販のフォントに変更しています。

 それまで、案内標識の和文用に採用されていた「公団標準文字」いわゆる『公団ゴシック』は、各標識メーカーによって一字ずつ手作業でデザインされていました。遠方からの視認性を向上させるために、字の画を直線的にデザインし、さらに画やハネが省略され、文字によっては誤字であるなど、独特なものとなり統一感に欠けていました。

 しかし、現在では多様なフォントが普及したため、視認性に優れ、かつ汎用フォントとして評価の高い「ヒラギノ」フォントを採用。同時に英文用フォントと数字用フォントも、より視認性の高いフォントに変更しています。

 また、今後増える高齢者や外国人ドライバーの視認性向上のため、文字サイズを拡大したことにより、「公団標準文字」を使用した標識に比べ、判読可能距離が116%伸びた結果が出ています。

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