三菱「新型“スライドドア”バン」に注目! 全長4.7m級ボディで15人乗れる「5列シート」仕様! 合計12個ものエアコン吹き出し口搭載の「ヴァーサ バン」比国モデルとは
三菱自動車工業のフィリピン法人が2026年2月6日に販売を開始した商用車「ヴァーサ バン」について解説します。
14年ぶりに復活の商用車
海外市場には日本に導入されていないモデルが数多く存在しています。
三菱自動車工業のフィリピン法人が2026年2月6日に販売を開始した商用車「ヴァーサ バン」もそんな一台です。
2012年以来、14年ぶりに復活を遂げた新型ヴァーサ バンは、日産からOEM供給を受けるモデルで、商用車「キャラバン」をベースに開発されました。
初代モデルは1987年に三菱「デリカスターワゴン」のボディを流用した「L300」シリーズとして登場し、フィリピンでは長きにわたり人員輸送や物流の現場で広く活用され、地域のビジネスや公共交通を支える存在として親しまれてきました。
新型はエンジンを運転席下に配置するキャブオーバー型のパッケージングによって、限られたボディサイズの中で広い居住空間を確保しています。
その結果、5列シートを備え、最大で15人の乗車が可能です。ボディのサイズは全長4710mm×全幅1695mm×全高1990mm、ホイールベースは2555mmです。

外観は商用車らしく実用性を重視しており、大型のフロントグリルが目を引きますが、バンパーやドアハンドル、ドアミラーは無塗装の素地仕上げとなっています。
また、リアのスライドドアは助手席側にのみ設定され、運転席側には設けられていません。
内装もシンプルなつくりで、オーディオは1DINサイズのAM/FMラジオ、エアコンは操作が容易なダイヤル式、メーター類はアナログ式が採用されています。
安全装備は前席用のエアバッグとシートベルトが主で、リアシートにはヘッドレストが備わっていません。
一方で、後席向けには合計12個ものエアコン吹き出し口が設置されており、乗員全員に快適な空調が行き渡るよう設計されています。これは年間を通じて高温多湿なフィリピンの気候を考慮した配慮が見られます。
パワートレインには、最高出力129馬力、最大トルク356Nmを発生する2.5リッター直列4気筒ディーゼルエンジンが積まれます。トランスミッションは5速MTが組み合わされ、後輪を駆動します。
室内空間はすべてを乗員のスペースとして使用しているため、ラゲッジスペースはほとんどなく、最後列シートの背もたれとバックドアの間は最小限の空間となっています。
現地での価格は164万9000フィリピンペソ(日本円で約436万円)です。
三菱は、この新型ヴァーサ バンを投入することで、フィリピンにおける人員輸送やビジネス用途といった根強い需要に応えていく考えです。
Writer: くるまのニュース編集部
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