24年ぶり復活のホンダ「プレリュード」 SUV&軽全盛のなか投入した「スペシャリティモデル」は最大の「贅沢」が売りだけど… もっと「頑張ってほしいところ」とは?
24年ぶりに復活したホンダ「プレリュード」。ホンダの「ハイブリッドの象徴」としてデビューした同車ですが、今後はさらなる「スペシャリティモデル」への熟成を期待したいところです。自動車研究家の山本シンヤ氏がこのプレリュードを応援するために、今後の“課題”を分析します。
“無難なクルマ”じゃないからこそ「情熱」と「信念」を
なお、発売から1年が経過した現在、「プレリュード 2027 Limited Edition」の発売が8月に予定されています。
専用ボディカラー「プレミアムクリスタルガーネット・メタリック」に、ボルドー×ブラックの本革・プライムスムースコンビシート、刺繍ロゴやボルドー加飾を施したインテリア、そして赤のブレンボキャリパーを特別装備しています。
この特別仕様車は、今できる施策としては方向性が正しいと感じます。ちなみに「2027」というネーミングから推測すると、「2028」「2029」と続いていく期待をして良いのでしょうか。
![ホンダ「プレリュード」特別仕様車「2027 Limited Edition(リミテッドエディション)」[2026年8月20日発売]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/06/20260618_Honda_Prelude_2027LTD_002.jpg?v=1781755318)
そんななか、一部の自動車メディアではテコ入れ策として「ガソリンエンジン搭載モデル(純ガソリン仕様の「タイプR」など)」の追加といったスクープや噂が出回っています。しかし、筆者はこれこそが「最もやってはならないこと」だと思っています。
現行型プレリュードの存在意義は、「ホンダの電動化時代におけるハイブリッドの象徴」という点にあります。
直近の販売低下に焦り、安易に純ガソリンモデルやタイプRを投入してしまえば、ホンダが提示した「ハイブリッドで魅せる官能的な走り」というコンセプト自体を根底から否定することになります。
ホンダには過去に「CR-Z」や2代目「NSX」といったハイブリッドスポーツを投入しながらも、初期需要が一巡した後の販売不振から挫折(生産終了)させてきた苦い歴史があります。
数字が落ちたからといってコンセプトをブレさせるのではなく、ハイブリッドの象徴としての「芯」を揺らがせずに、新たな提案を行っていく必要があります。
そもそも現行型プレリュードは、マーケティング主導の“無難なクルマ”ではありません。エンジニアの「やりたいからやる」「アナログの良さをデジタルでピュアに再現する」という情熱が詰まったモデルです。
試乗で得られる「爽快」を超えた「清々しさ」や、ホンダS+シフトがもたらす「電動車であることを忘れるドライビングフィール」は、世にあるハイブリッド車の中で最高の仕上がりだと筆者は思っています。
効率論だけで言えば、2ドアクーペは確かに「無駄なもの」かもしれません。しかし、その無駄こそが自動車における最大の「贅沢」であり、心に余裕を生み出してくれます。
他の自動車メーカーでは簡単にGOが出ない「月販目標300台」という計画を通したからこそ、目先の数字に惑わされることなく、しっかりと育てながら息長く販売を継続してほしいと切に願っています。
リアルな市場評価に直面している今こそ、ブレない軸を持ってこのクルマをどう育てていくのか。ホンダの信念と情熱が問われています。ガンバレ!プレリュード!!
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
























































































