【動画】20代で手取り50万円も!?なぜ今「若手タクシードライバー」が急増しているのか?(特別解説:リクルートワークス研究所/古屋星斗)
「ベテランの仕事」という従来のイメージを覆し、今や20代の就職・転職先として熱い注目を集めるタクシードライバー。かつてのイメージを一変させた背景には、一体何があるのでしょうか。
かつては「ベテランの仕事」というイメージが強かったタクシードライバー。しかし今、20代の若者がこぞって参入し、就活・転職市場で大きな注目を集めています。背景にあるのは、配車アプリの普及による業務効率化と、業界全体の給与上昇です。
今回は、神奈川県横浜市に本社を構える三和交通の20代若手ドライバー・三浦さんへの密着取材と、リクルートワークス研究所 主任研究員・古屋星斗氏の解説から、若者がタクシー業界を選ぶ理由と最新の働き方に迫ります。
1.【密着】21歳・若手ドライバーのリアルな1日と気になる「収入」
今回密着したのは、三和交通に入社して2年目、21歳の三浦直樹さん。「自由な時間が欲しかったこと」「努力に見合った給料が欲しかったこと」を理由にタクシー業界に転職しました。
タクシー業界の基本となる「隔日勤務」は、1日(最長21時間)働くと翌日がお休みになる勤務体系です。三浦さんの場合、勤務日は週3日ほどのため、残りの週4日はプライベートな時間として自由に使えています。
気になる収入面について、三浦さんは「月に50〜60万円ほどが総支給で、手取りだと40万円台後半から50万円くらい」と明かします。自分のペースでプライベートを重視しながらも、高収入を実現できる点が大きな魅力となっているようです。

2. 配車アプリが起こした革命。「手待ち時間」の激減が年収アップへ
なぜ、若手でもこれほど稼ぐことができるのでしょうか?スタジオ解説を担当したリクルートワークス研究所の古屋星斗氏は、その大きな要因として「配車アプリの普及」を挙げます。
従来、ドライバーの稼ぎを阻んでいた最大の問題は「客を探す・待つ時間(手待ち時間)」でした。しかし、アプリの登場により目的地や乗客の呼び出しがダイレクトに届くようになり、手待ち時間が劇的に減少。同じ勤務時間の中でも効率よく乗客を乗せられるようになり、生産性が一気に向上しました。
2019年から近年において、全職種の平均賃金上昇率が約10%にとどまる中、タクシードライバーは約25%以上も上昇。現場にテクノロジーが融合したことで、「努力がダイレクトに収入につながる稼げる仕事」へと進化したのです。

3. 就活の選択肢として定着するか? 業界が迎える大きな転換期
全国のハイヤー・タクシー協会等のデータによると、新卒でタクシードライバーを目指す若者の数は年々右肩上がりで増加しています。テクノロジーへの抵抗感が少ない若い世代にとって、「アプリを活用した効率的な働き方」は相性が抜群です。
一方で、タクシー業界全体としては「地方での深刻な人手不足」や「隔日勤務による体力的負担からの離職」といった課題も依然として残っています。さらに今後は、自動運転技術の進展など、さらなる変化の波が押し寄せることが予想されます。
「稼げる仕事」として劇的な変化を遂げたタクシー業界。この変化が一時的なブームで終わるのか、それとも若者の定番の働き方として定着するのか、今後の展開から目が離せません。
Writer: くるまのニュースTV
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