日産「スカイラインGT-R “4ドア仕様”」が凄かった! 高性能「直6ターボ×4WD」に“普通”のセダンボディ採用! いまでは“超高額車”になった「40thアニバーサリー」を振り返る
日産を代表するスポーツカー「スカイラインGT-R」。歴代モデルの多くが「2ドア」となっていたなか、1998年には初代以来となる「4ドア」のモデルが存在しました。居住空間と高性能を両立した「4ドアGT-R」を振り返ります。
初代以来の「4ドアGT-R」
日産を代表する車種のひとつである「スカイライン」には、レースで勝つことを至上命題としたハイパフォーマンスモデルの「GT-R」が存在していたことは、あまりにも有名です。
のちにこのGT-Rはスカイラインシリーズから独立し、単体の車種である「日産GT-R」としてリリースされましたが、そのモデルも含めて、「GT-R=2ドア」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実は1969年に登場した初代スカイラインGT-Rは4ドアセダンがベースとなっていました。
その当初のイメージを踏襲し、スカイライン生誕40周年を記念して1998年にリリースされたのが、「スカイライン GT-R 40thアニバーサリー」でした。
このモデルは、日産車をベースとしたカスタマイズカーを多く手掛けていたオーテックジャパン(現・日産モータースポーツ&カスタマイズ)が制作したもので、当時最新だった9代目(R33型)スカイラインの4ドアセダン仕様をベースとしたもの。
心臓部は、1989年にデビューした3代目スカイラインGT-R(BNR32型)から新規搭載され、その後2002年に終売した5代目まで採用され続けることとなる、2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジン「RB26DETT」型が搭載。トランスミッションは3ペダルの5速MTのみです。
駆動方式もBNR32型と同様、FRをベースに電子制御でフロントにも駆動力を分配する「アテーサE-TS」と呼ばれるハイパフォーマンス4WDシステムが搭載されています。
当時は最新のスカイラインGT-Rとして、通算4代目(BCNR33型)が1995年から販売がなされており、こうしたパワートレイン構成はこの2ドアモデルのBCNR33型と共通でした。
![日産 「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」[BCNR33型/1997年]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/05/20230511_NISSAN_SKYLINE_1997_SedanGT-R_AutechVersion_BCNR33_000.jpg?v=1683805665)
フロントマスクも2ドアのスカイラインGT-Rと同じく大開口部を持つフロントバンパーなどが装着されていましたが、リップスポイラーは小ぶりなものに変更されており、セダンらしさをプラス。
それに合わせてリアのトランクにもスポイラーは備わらず、テールランプも4ドアのものが装着されていたため、クルマに詳しくない人がみれば「ただの4ドアセダン」にしか見えないものとなっていました。
ただし、リアドアとリアフェンダーは2ドアモデルと同じくブリスター形状となっており、17インチで9Jサイズという大径で太いアルミホイールも2ドアモデルと同じものが与えられ、逆に分かる人が見ればすぐに違いが分かるのも特徴と言えるでしょう。
インテリアも、フロントシートやインストルメントパネル、メーターなどは2ドアと同じものが与えられていましたが、リアシートも通常の4ドアモデルが3人掛けとなるところ、センター部が大きく張り出したホールド性を重視したものとなって2人掛けとなっているのが大きな違いでした。
そんなスカイライン GT-R 40thアニバーサリー、一見すると4ドアのスカイラインをベースにリアフェンダーを拡幅し、GT-Rのメカニズムを移植したモデルのようにも見えます。
しかし実際のところ、車両型式が2ドアの「BCNR33」となっていることからも分かるように、実は「2ドアのスカイラインGT-Rをベースに4ドア化」した、大規模なモディファイを施したものとなっています。
30年近くが経過した今では中古車がとんでもない価格で取引されてしまうことになってしまいましたが、新車当時の価格はわずか498万5000円。
通常のR33型のトップモデル「GTS-4」が1998年の価格で322万6000円だったことを考えると、バーゲンプライスだったといっても過言ではありません。
もちろん当時の物価なども鑑みると、まったく同じように比較はできないものの、現行型で13代目を数えるスカイラインのトップモデル「400R」(649万5500円)より、なんと150万円以上安い価格となっています。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
































































