ホンダ「“新型”シビック」に大注目! 走りのスポーティ仕様「RS」に“本命モデル”登場! “6年目の進化”で「めちゃ楽しいシフト」も採用した「e:HEV RS」の実力は?
ホンダ「シビック」のスポーティモデル「RS」に、2モーターハイブリッドを搭載する「e:HEV」モデルが追加されました。独自の「S+Shift」とあわせ、どのような走りをするのか。自動車研究家 山本シンヤ氏がレポートします。
「ハイブリッド」が「走りの楽しさ」を犠牲にしない!
最新の騒音規制に対応するために採用されたアシメトリック6ですが、その優れた環境性能が副産物としてロードノイズの大幅な低減と、乗り心地の向上に大きく寄与しています。
サスペンションの味付けはノーマルより引き締め方向ですが、一般道の継ぎ目や荒れた路面からの突き上げは、まるでゴムの厚みが増したかのような丸みがあります。さらに衝撃を「シュッ」と不快に遮断するのではなく、「スッー」と綺麗に減衰して収束させる吸収性の高さも、実にお見事です。
思わず「ノーマルのe:HEVも、もっと頑張れ」と言いたくなるくらいの高い静粛性とフラットライド感は、週末のスポーツドライビングだけでなく、毎日の通勤やロングドライブでも満足させてくれるはずです。
![ホンダ「シビック e:HEV RS」[マイナーチェンジモデル/2026年6月発売]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/07/20260722_honda_civic_ehev_rs_016.jpg?v=1784692349)
そろそろ結論に行きましょう。筆者(自動車研究家 山本シンヤ)は、ホンダの「スポーツe:HEV」こそが、今世の中にあるハイブリッドの中で「もっとも“クルマ好き”が納得できるシステム」だと思っています。
しかし、これまではその本質的な魅力がユーザーに十分に伝わりきっておらず、世にあるハイブリッドの1つで止まっていたように感じます。
ホンダのエンジニアは、よく「乗ればわかりますから」と言いますが、ユーザーが買うのは“システム”ではなく“クルマ”というパッケージ全体です。つまり、クルマの魅力が伴っていなければ、その価値は伝わりません。
そういう意味においては、シビックe:HEV RSは「スポーツe:HEV+S+シフト」のパワートレインに見合った、内外装とフットワークを手に入れました。結果、これまで多くのメーカーがトライするも成就しなかった「ハイブリッドスポーツ」をリアルに体現したモデルと言えます。
カッコよく言うと、時代が電動化へとシフトし、環境や規制との戦いを強いられる令和の時代において、「もはや我慢するハイブリッド」ではなく「乗るたびにワクワクするハイブリッドスポーツ」です。
追加モデルなので手を入れる範囲に限りがあったはずですが、「最小限の変更で最大限の効果」は出ていると思っています。
価格はノーマルのe:HEVに対し、約21万円アップに抑えられた465万9600円(消費税込)。ネットでは「シビックも高くなった」と言う声も聞かれますが、残クレなどを賢く活用すれば、月々の支払いは想像以上にリーズナブルな範囲に収まります(ホンダはもっと言うべき)。
6月5日に正式発売されて以降、販売は好調で、これまで全体で約3割だったRSの比率が現在は7割近くにまで跳ね上がっているそうです。さらに興味深いのはそのユーザー層です。
ガソリンのRSは20〜30代の若い世代が中心。いっぽう、e:HEV RSは40〜50代のミドル世代を中心に支持されています。
結果として現行シビックは、現在のホンダのラインナップの中で「唯一、全年齢層のクルマ好きから熱い支持を集めるモデル」という、極めて理想的なポジションを確立しています。
ガソリン車とe:HEVというラインナップで、すべての世代のクルマ好きを全方位で笑顔にするシビックRSシリーズ。これこそが、現代における「市民のクルマ(=シビック)」の新たな再定義なのかもしれません。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。





















































































