高速道路の「集中工事」なぜ必要? 工事は局所的でも長期間・区間を昼夜連続で車線規制する理由

東名高速などでは「集中工事」と称し、長期間、長区間にわたる車線規制をともなう工事が毎年のように行われます。昼夜連続で片側1車線規制が敷かれることもありますが、よく見ると実際の工事はそのなかの一部だけであることも。このような工事はなぜ行われるのでしょうか。

3週間にわたる昼夜連続車線規制

 2018年10月6日(土)朝6時、足かけ約3週間にわたる東名高速および圏央道の集中工事が終了しました。今回の工事は東京ICから、愛知県の豊川ICまでの長い区間で、期間中には平日を中心に各所で車線規制やIC、PAの閉鎖などが実施されています。

集中工事では、跨道橋の点検なども行われる(画像:NEXCO中日本)。

 集中工事の期間中は長い区間で車線規制が敷かれることから、NEXCOでは事前に細かく渋滞予測を発表し、テレビCMなども使って広く迂回などを呼び掛けます。NEXCO中日本によると、今回の集中工事でも上り線で最大31.1kmの渋滞が発生したとのこと。工事が終了した6日(土)は折しも3連休の初日であり、東名の沿道各所で「集中工事へのご協力ありがとうございました」といった表示がみられました。

 しかし実際の工事は、長い車線規制区間のうちの一部分でしか行われていないこともあります。なぜこのような規制を敷くのか、集中工事のあり方についてNEXCO中日本に聞きました。

――集中工事はなぜ、どれくらいの頻度で行われるのでしょうか?

 集中工事とは、道路を管理するために必要な工事や作業を、短期間に昼夜連続してまとめておこなうものです。これにより工事規制の集約化が図れるため、年間の工事規制回数や工事に伴う渋滞発生時間を大幅に減らすことができます。

 この方式は、1988(昭和63)年に東名で初めて導入しましたが、以降、中央道や名神といった交通量が多く、工事規制による渋滞が多く発生する路線でも順次採用しています。1路線につき年1回を基本とし、極力この期間中に工事規制を集約するように計画しています。

――どのような工事を行うのでしょうか?

 傷んだ路面の修復、強固なガードレールへの取り替え、道路の点検・補修、草刈りなどの維持作業など、日々安全にご利用いただくために必要な工事をまとめて短期間で、かつ多数の区間で行います。

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