給油ゼロの衝撃! 1回で50-60km走る「Gogoro」のバイクとは 自分で充電もゼロ! 台湾バッテリー交換網がすごかった!

2026年7月上旬、筆者は台湾を訪れ、現地で圧倒的な存在感を放つEVバイク「Gogoro(ゴゴロ)」の実車を取材しました。街中に点在する日本のLuupのように手軽なシェアサービス「GoShare」の仕組みや、現地スタッフによるモデル解説から見えてきた、台湾におけるモビリティ社会のリアルをお届けします。

 2026年7月上旬、筆者は台湾を訪れ、現地で圧倒的な存在感を放つEVバイク「Gogoro(ゴゴロ)」の実車を取材しました。
 
 街中に点在する日本のLuupのように手軽なシェアサービス「GoShare」の仕組みや、現地スタッフによるモデル解説から見えてきた、台湾におけるモビリティ社会のリアルをお届けします。
 
 実は日本国内でも、沖縄の石川島(※石垣島などのリゾート地)をはじめ一部の地域で、以前からGogoroのレンタルバイクに乗れる先駆的な取り組みが行われており、日本のガジェット・モビリティファンの間でもじわじわと注目を集めていました。
 
 では、その本場である台湾の日常にどれほど深く溶け込んでいるのか――今回の取材では、その圧倒的なスケール感を肌で感じることとなりました。

日本より普及しているEVバイク! バッテリー交換の仕組みが画期的だった
日本より普及しているEVバイク! バッテリー交換の仕組みが画期的だった

 Gogoro最大の特徴となるのが、充電待ちをゼロにする「バッテリー交換(Swap & Go)」システムです。

 実際にステーションでの交換を体験すると、その手軽さに驚かされました。シート下から取り出した使用済みバッテリーをステーションのスロットに差し込むだけで、満充電された新しいバッテリーが自動的にポップアップしてきます。

 現地スタッフは、「自分のバッテリーを1回差し込むと、次のバッテリーがポンと出てくる『交換式』の仕組みです。バッテリーは1本約10kgあるので1人だと少し重いですが、慣れれば数秒で終わりますよ。実際の航続距離は、満充電でだいたい50kmから60kmくらいですね」 とその利便性を説明してくれました。

 台湾の街を歩いていると、Gogoroの車体をいたるところで見かけます。個人所有だけでなく、シェアリングサービス「GoShare」が完全に市民の足として定着しているからです。

 その利便性は、日本で普及している電動キックボードや自転車のシェアサービス「Luup(ループ)」そのもの。

 スマートフォンアプリを開けば、近くにある車両をワンクリックで検索・予約でき、登録も数ステップで完了してすぐに乗ることができます。スタッフによると、「シェア(新車販売に占める割合)は全体の5%にいかないくらいですが、街中にはたくさん走っていますよ。料金は月額の固定額プランか、もしくは走った距離に応じて支払うプランから選んでいただく形になります」 とのことで、誰もがスマホ一つで自由に街を駆け巡れるインフラが構築されていました。

台湾の都市部や沿岸沿いにバッテリー交換ステーションが点在する
台湾の都市部や沿岸沿いにバッテリー交換ステーションが点在する

 バッテリーを交換する拠点「GoStation(ゴーステーション)」の圧倒的な数と配置の妙にあります。

スタッフは誇らしげにこう教えてくれました。

「台湾国内には数千カ所以上のステーションがあり、都市部ではコンビニを探すよりも簡単に見つかるほどです。アプリを開けば、一番近くにあるステーションが一目でわかり、そこまであと何キロ走れるかもリアルタイムで計算してくれます。街のインフラとして完全に溶け込んでいるので、バッテリー切れの心配はまずありません」

 実際に街を歩くと、ガソリンスタンドの敷地内はもちろん、コンビニの店先やスーパーの駐車場など、生活導線のあらゆる場所に省スペースでスマートな交換機が設置されているのが印象的でした。この緻密なネットワークこそが、ユーザーに「充電を待つ」というストレスを一切感じさせない、最大の強みとなっています。

Gogoroは現在「Gogoro Pulse」や「JEGO」など、5、6種類の多様なモデルを展開
Gogoroは現在「Gogoro Pulse」や「JEGO」など、5、6種類の多様なモデルを展開

 現地スタッフの案内でショールームを見学すると、Gogoroは現在「Gogoro Pulse」や「JEGO」など、5、6種類の多様なモデルを展開していました。

 日本の50cc原付に相当する「緑ナンバー」のモデルから、120ccに相当するパワフルな「白ナンバー」のモデル、さらには無印良品とコラボしたスタイリッシュな車体まで、乗る人のライフスタイルに合わせた選択が可能です。

 性能面について、スタッフは「緑ナンバーの50cc相当モデルは時速50から60km、白ナンバーモデルなら時速80から90kmほど出せます。以前のモデルには、1分間に10秒間だけ時速60kmまで加速できる『ブーストボタン』というF1のような面白い機能もあって、坂道や追い越しで重宝されていました」 と語ります。

 さらに感銘を受けたのは、スマートフォンや専用カードとの高度な連携です。

 スタッフは「このバイクの一番の強みは、携帯(スマホ)と連動している点です。スマホを持って近づくだけで勝手に鍵が開き、バイクから離れると勝手に電源が落ちます。もちろんカード式の鍵もありますが、アプリがあれば鍵を持ち歩く必要がありません」 と解説。このストレスフリーなスマート機能が、ユーザーに愛される大きな理由だと実感しました。

※ ※ ※

 Gogoroプラットフォームは、台湾の電動二輪市場において他社ブランドをも巻き込む巨大な社会基盤となっていました。

 単なるエコな乗り物としてではなく、スマホ連動による圧倒的な利便性と、Luupのように気軽に使えるシェアシステムを掛け合わせることで、台湾の都市インフラはすでに次のステージへと進化しています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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