将来は壮大な「京都〜山口」の“新ルート”に! 西日本の“第3の大動脈”「山陰道」にトンネル貫通! 「全通まで大幅遅れ」解消なるか? 国道191号改良区間「木与第1トンネル」貫通 山口
国土交通省 山陰西部国道事務所は、山陰道の一部となる国道191号の改良区間「木与防災」において、「木与第1トンネル」が貫通したと発表しました。
とりあえずの第一歩が開通に近づく
国土交通省 山陰西部国道事務所は2026年6月24日、山陰道の一部となる国道191号の改良区間「木与防災」において、「木与第1トンネル」が貫通したと発表しました。
どのようなトンネルで、開通後はどう便利になるのでしょうか。
山陰道は、鳥取県から島根県、山口県と、中国地方の日本海側「山陰地方」の各都市を結ぶ、延長約380kmの道路です。鳥取市を出ると米子や島根県の松江、出雲、浜田、益田と通り、山口県に入って萩や長門を経由して南下し、下関に至ります。
長門まではJR山陰本線と同じルートで、山陰の主要都市をほぼすべて経由するとともに、中国地方を縦に走る鳥取道や米子道、松江道や浜田道とも接続。西日本の大動脈である山陽道や中国道とともに、中国地方のヨコ軸として非常に重要な役割を果たします。
なお、鳥取から東側は京都に向かう山陰近畿道とその先の京都縦貫道へ直通し、「京都〜山口」の大動脈が完成します。
現在のところは島根県・鳥取県の一部、山口県の大部分がまだ全線開通しておらず、NEXCOが管轄する有料道路の区間と、国土交通省や県が管轄する区間とで徐々に事業が進んでいますが、ブツ切れ状態となっています。

今回トンネルが貫通した「木与防災」区間は、山口県阿武町にあります。両端を萩市に挟まれたところで、国道191号の改良区間として2017年度に事業化しています。
落石や地すべりの危険性があり、異常気象時通行規制区間となっている191号現道をショートカットするように、3つのトンネルを設け、延長5.1kmの自動車専用道路として山側に敷設されます。
さて、そんな木与防災のうち、2022年8月に410mの最初のトンネル「木与第3トンネル」が貫通。周辺の改良工事や橋梁の整備なども少しずつ進められています。
区間のうち最も長いトンネルが「木与第1トンネル」です。延長約2kmのトンネルで、今回貫通を迎えました。これを祝い、6月30日には貫通式が開催され、地元の小・中学生によるくす玉の開披などが実施されました。
残るトンネルは291mの「木与第2トンネル」です。工期は2026年度末までを予定しており、そのほかの区間でも概ね2027年9月までに工事が完了する予定となっています。
木与防災が開通すれば、走りにくく、災害のリスクもある海側の現道を迂回でき、災害時には緊急車両も妨げられずに済みます。周辺住民にとっても西側の萩市中心部まで快適に走れるようになります。
ただし、山口県内の山陰道は「萩・三隅道路」と「長門・俵山道路」の2工区20kmが開通しているのみで、43kmが開通に向けて事業中の状態です。
さらに実際には事業化すらしていない部分もかなり多く、西日本の大動脈として本来のポテンシャルを発揮できるのは相当先になりそうです。
大部分が完成もしくは事業中となっている島根・鳥取の進捗からは大幅に遅れをとっている現状に変わりはなく、木与防災の開通を機に他の区間の事業化の機運が高まるか、期待されます。





















