【約15年ぶり復活!】新型「“MT”フェラーリ」世界初公開! “830馬力”の6.5リッター「V12」搭載! 渋滞にハマっても快適なフェラーリ「12チリンドリ マヌアーレ」伊国で登場
フェラーリは2026年7月3日(現地時間)、フロントミッドシップV12モデル「12チリンドリ」の限定生産スペシャルシリーズ新型「12チリンドリ マヌアーレ」をイタリアで世界初公開しました。約15年ぶりにマニュアル操作の楽しさを復活させた新モデルとは、どのようなクルマなのでしょうか。
830馬力のV12に“3ペダル”を融合
フェラーリは2026年7月3日(現地時間)、フロントミッドシップV12モデル「12 Cilindri(12チリンドリ)」の限定生産スペシャルシリーズとして、新型「12Cilindri Manuale(マヌアーレ)」をイタリアで世界初公開しました。
12チリンドリは、1950年代から1960年代のフェラーリのグランツーリスモに着想を得た2シーターベルリネッタです。
フロントミッドシップに自然吸気V12エンジンを搭載し、エレガンス、快適性、高性能を融合させた、フェラーリの12気筒モデルの系譜を受け継ぐ一台です。
今回登場した12チリンドリ マヌアーレは、その12チリンドリをベースに、マニュアルシフトによるドライビング体験を現代的に再解釈した限定モデルです。
フェラーリの市販車で3ペダルのマニュアル操作を楽しめた最後期の代表的な存在としては、2006年に登場した「599 GTB フィオラノ」が知られています。
フェラーリ公式サイトの599 GTB フィオラノの車両ページでも、同車のトランスミッションは「6速+リバース」のマニュアルまたはF1を設定していたとされています。
また、2012年にマラネッロのラインを出た599 GTB フィオラノが、フェラーリ最後のマニュアルギアボックス搭載車とされる例もあり、今回の12チリンドリ マヌアーレは、そうした往年のフェラーリらしい“操る楽しさ”を現代技術で再構築したモデルといえます。

最大の特徴は、フェラーリが自社開発した新しい「マヌアーレ・バイ・ワイヤ・システム」を採用したことです。
ただし、従来の機械式マニュアルトランスミッションをそのまま復活させたわけではありません。
12チリンドリ マヌアーレでは、フェラーリの8速DCTをベースに、シフトレバーとクラッチ・バイ・ワイヤ式ペダルを組み合わせることで、ドライバーが自らギアを選び、クラッチを操作する感覚を楽しめるようにしています。
走行モードは、6速およびリバースのマニュアルモードに加え、オートマチックモードも選択可能。ドライバーが積極的に操作を楽しむ走りと、DCTによる快適な走行を状況に応じて使い分けられます。
シフトレバーは、往年のフェラーリを思わせるゲート式デザインを現代的に再解釈したものです。シフトゲートは、左上にリバースを配置した6速パターンを再現しており、丸型のアルミニウム製シフトノブには、ギアやドライビングモードを示すバックライト付き表示も備わります。
さらに、クラッチ・バイ・ワイヤ式ペダルを含む3ペダルレイアウトも新たに設計されました。クラッチペダルは、従来のマニュアルギアボックスのような踏力やストローク感を再現するよう開発されており、ドライバーの操作をデジタル信号に変換してDCTのクラッチ制御へ反映します。
適切に回転を合わせればスムーズに変速できますが、操作が合わない場合にはギアが入りにくくなったり、発進時やシフトダウン時にエンジンがストールしたりする可能性もあるといい、あえてマニュアル車らしい緊張感や操作への関与を残しているのが特徴です。
また、ステアリングホイールのパドルシフトを廃止しているのも大きなポイントです。
これにより、シフトレバーとクラッチペダルをドライビング体験の中心に据え、フェラーリがいう「ドライバーと車両とのダイレクトな意思疎通」をより強めています。
パワートレインは、6.5リッター自然吸気V12エンジンです。最高出力は830馬力、最大トルクは678Nmを発揮し、最高回転数は9500rpmに達します。
パフォーマンスは、最高速度が340km/h超、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/h加速は7.9秒未満とされ、現代のフェラーリらしい圧倒的な速さも備えています。
ボディサイズは全長4733mm×全幅2176mm×全高1292mm、ホイールベースは2700mmです。車重は1565kgで、重量配分はフロント48.4%、リア51.6%。トランク容量は270リッターを確保しています。
デザイン面では、専用のテーラーメイド仕様や特別なディテールを採用します。サイドバッジにはモデルロゴをレーザーエッチングで刻印し、フロントスプリッターとリアウイングには、フェラーリ「365 GTB/4」へのオマージュとなるピンストライプを配置します。
さらに、特別な仕上げのスクーデリア・フェラーリのエンブレムや、専用デザインの5スポーク鍛造ホイール、モデルロゴ入りのアルミニウム製ドアシルなども用意されます。
ローンチカラーにはロッソ・ルビーノを設定し、25種類のフェラーリ伝統色から選択可能です。
インテリアには専用のレザーやアルカンターラを用い、テーラーメイドのトリムやカラーによって、限定モデルらしい特別感を高めています。
生産台数は世界限定1499台です。この数字は、1947年に誕生したフェラーリ初の12気筒エンジンの排気量にちなんだものとされ、12チリンドリ マヌアーレのアイデンティティを象徴する要素にもなっています。
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12チリンドリ マヌアーレは、単なる懐古的なマニュアルモデルではありません。8速DCTやバイ・ワイヤ技術を活用しながら、シフトレバーとクラッチペダルを操作する楽しさを現代的に再構築した一台です。
自然吸気V12エンジンと“3ペダル”の組み合わせにより、フェラーリの伝統的なドライビングの感動を、最新技術で味わえる特別なモデルといえそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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