「ヴェゼル」サイズの“最新”コンパクトSUVに注目! ちょうどいいサイズ×絶妙足回りで「距離ガバ」にも勧めたい! プジョー「2008 GT HYBRID」の実力は?
プジョーの最新コンパクトSUV「2008」にマイルドハイブリッドモデルが2025年8月に追加されています。フランス車通の遠藤イヅル氏がその魅力をレポートします。
「距離ガバ」勢に勧めたい、長距離での「無疲労性能」
そして気になるのが乗り心地や加速、ハンドリングなどの走行フィーリングです。
フランス車といえば乗り心地が良く、プジョーといえば「猫足」という言葉がよく引用されます。
「ふわ・どんぶらこ」という“オノマトペ”が似合うフランス車は、現在ではシトロエンをもってしても存在しませんが、それでもやはりしなやかにショックを吸収する足回りとやわらかな乗り味はプジョー、シトロエン、ルノーともに健在。
その中で2008含めプジョーは硬めの設定で、低速域では路面の段差を拾うものの、中高速域以上ではコンパクトSUVに乗っているとは思えないほどのフラットライドを見せてくれます。
コーナリングも重心の高さを感じさせず、思い通りに気持ちよくワインディング走行を楽しめます。

パワートレインは1.2リッターガソリンターボエンジンに、電動モーター内蔵の6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせた、48Vマイルドハイブリッドです。
プジョーを擁するステランティスでは、このシステムを傘下のシトロエン、フィアット、ジープなど各ブランドに展開しています。
システム最高出力は145ps。カタログでは「走行状況によっては30km/hまでEV走行が可能。信号待ちの多い市街地走行では、1時間あたり約50%はエンジンを使用しない」と謳っています。
実際に乗ってみると、停車中や低負荷走行時はエンジンの停止時間が長いことが感じられます。EV走行からエンジンが始動した際の振動も、かなり抑えられています。
燃費はWLTC モードで21.5 km/Lをマーク。この数値は、燃費の良さをセールスポイントにしていた2008のディーゼルモデル「GT BlueHDi」の20.8km/Lよりも優れています。
また車重を1330kgに抑えていることもあり、街中、高速道路の合流や加速、山道での加速感は充分以上。アクセルペダルを戻した時は回生ブレーキが働きますが、その減速感は自然で、「ワンペダル運転」も可能です。
コンパクトな車体、快適で広い車内、優れた乗り心地とシート、必要十分な動力性能により、コンパクトカーながらも長距離は超がつくほどラクラク。
フランス車とプジョーに連綿と受け継がれてきた「小型車でも長距離で疲れにくい」という“無疲労性能”を2008も備えていました。
長距離で疲れるクルマは、シートが悪くて「腰が痛い」と気になったり、ステアリングがフラフラするので修正舵を当て続けたりと、どこかしらに意識を「消費」しないとならないのですが、2008ではそれが少なく、移動がほんとうにラクでした。
今回は福島県から東京までの長距離を走破しましたが、同乗のくるまのニュース編集部員とアレコレずっと話をしていたら、ほんとうにアッという間に帰って来てしまいました。
これは、安全にクルマを運転するために消費するエネルギーが最小限で済んでいる証拠といえます。狭い道でも乗りやすいコンパクトカーで日本中をグランドツーリングがしたい、という「距離ガバ」勢にもオススメの一台だと感じました。
2008のラインアップは、2026年7月現在ではガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンモデルがドロップして、ハイブリッドの「GTハイブリッド」のみを販売。
価格は税込で442万円です。フランス車好きのみならず「乗りやすくて人と違うオシャレなクルマが欲しい!」という人に、ぜひ注目してほしいコンパクトSUVです。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。



















































