異例の「あとで有料化」した国道201号「八木山バイパス」で交通が“激変”! クネクネ山道ショートカット&4車線化で快適に 事故多発の“魔の区間”「篠栗~筑穂」4車線開通1年の効果を発表
NEXCO西日本は2026年6月10日、開通から1年が経過した国道201号「八木山バイパス」篠栗IC~筑穂IC間(延長5.7km)で実施した交通量調査のレポートを公開しました。
正面衝突事故は「ゼロ」に
NEXCO西日本は2026年6月10日、2025年3月30日に開通した国道201号「八木山バイパス」篠栗IC~筑穂IC間(延長5.7km)で実施した交通量調査のレポートを公開しました。
開通から1年が経過して、どのような変化がもたらされたのでしょうか。
国道201号は、福岡市東区と京都郡苅田町を結ぶ一般国道で、飯塚市、田川市、行橋市などを経由しながら県内中部を横断します。
八木山峠、烏尾峠など峠道を越える必要がある山間部のルートでしたが、近年はバイパスやトンネルの整備が進められており、日々多くの車両が利用しています。
八木山バイパスは、そんな国道201号の難所の1つであった飯塚市の八木山峠に設けられた延長13.3kmのバイパス区間です。当初は有料道路として供用されていました。
しかし、2014年に実施された無料化で交通量が倍増し、2車線の対面通行であるため交通事故が発生すると、長時間のタイムロスを発生させるボトルネックとなってしまい、八木山バイパスを4車線に広げて交通状況の改善を図りつつ、有料化に踏み切る判断がくだされました。

今回交通量調査を実施した場所は篠栗IC~筑穂IC間(延長5.7km)です。
同区間は4車線化の工事を終えて、2025年3月30日に供用が開始されました。並行する現道区間の交通量も合わせて調査し、開通から1年を経てどのような変化が起きているかをNEXCO西日本がまとめています。
実際のところは1日あたりの交通量は3万9100台ほどになり、有料化の前後で大きな変化は生じていません。
しかし、有料化によって八木山バイパスの交通量は24%減少しており、交通が一般道に流出しているのが分かります。一方、八木山バイパスを利用する車両のうち、大型車が占める割合は増加しており、物流において重要な役割を担っている様子が伝わってきます。
4車線となった区間の通過に要する時間は、ピーク時(7時台)で約10分の短縮となり、走行車両の速度は30km/hから50km/h以上に上昇し、定時性と速達性が向上しているのが分かります。
同区間では交通事故や故障車、落下物などに起因する通行止めが多く、2021年~2024年にかけて年間16回前後も発生していましたが、4車線運用が始まった2025年に発生した通行止めは筑穂IC付近で発生した交通事故に起因する1回のみと大幅に減少しています。
また、同区間を利用していた路線バスの迂回も年間40日ほど発生していたものの、現在は年間3日ほどに減少しているといい、運行スケジュールの信頼性の向上や運転手の負担軽減などの効果も生み出しているようです。
拡幅工事に合わせて中央分離帯を設置したことで、2021年~2024年にかけて13件発生した死傷事故件数は1件に、4件発生していた正面衝突事故はゼロになり、整備によって交通の流れがスムーズになったことで安全性も向上したのがうかがえます。
八木山バイパスでは残る筑穂IC~穂波東IC間(延長7.7km)も4車線に拡幅する計画を進めており、2029年度の開通を目指して現在事業中となっています。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。























