戸塚〜湾岸線“直結”! 圏央道の延伸区間「横浜環状南線」の進捗は? 難工事の「超・大空間トンネル」も順調で完成形まであと少し!? 国1渋滞を解消する「新ルート」現場を公開

NEXCO東日本は2026年6月18日・19日、建設中の「横浜環状南線」の現場を公開しました。どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。

「釜利谷〜戸塚」の新ルート「横浜環状南線」の進捗は?

 NEXCO東日本は2026年6月18日・19日、圏央道の延伸区間となる「横浜環状南線」の建設中の現場を公開する「横浜環状南線インフラツアー」を開催しました。
 
 どのような道路で、現場の進捗はどうなのでしょうか。最新状況をレポートします。

 圏央道は都心から半径50kmの首都圏を1周し、中央道や関越道、東北道など関東郊外へ向かう主要高速道路同士を結ぶ役目を果たしています。

 現在は、神奈川県の茅ヶ崎JCTから千葉県の大栄JCT、千葉県の松尾横芝ICから木更津JCTまでが開通済みで、未開通となっている千葉県内の松尾横芝IC~大栄JCTにかけても2026年度内に開通見込みとなっています。

 全線開通すれば、東名や中央道、関越道、東北道、常磐道、東関東道、館山道が一筆書きでつながり、渋滞する首都圏中心部を通らず、東北や甲信越、東海地方、千葉県に向かって放射状に伸びる各路線が利用できるようになります。

 さて、そんな圏央道ですが、神奈川県の茅ヶ崎JCTから東進し、横浜横須賀道路の釜利谷JCTまで延伸する計画があります。途中のJR大船駅北西に設けられる栄IC・JCT(仮称)を境に、茅ヶ崎側が「横浜湘南道路」、釜利谷側が「横浜環状南線」として計画が進んでいます。

「鎌倉大仏4体」が入る庄戸トンネルの分合流区間。2026年6月18日撮影(画像:くるまのニュース編集部)
「鎌倉大仏4体」が入る庄戸トンネルの分合流区間。2026年6月18日撮影(画像:くるまのニュース編集部)

 このうち横浜環状南線は、釜利谷JCTから西に進んで栄IC・JCT(仮称)を経由し、国道1号の戸塚IC(仮称)までを結ぶ約8.9kmの路線です。途中に「公田IC(仮称)」が設けられます。1988年度に事業化し、1999年度から工事を着手しています。

 ルートのほとんどが住宅街を通過することから、路線の約7割がトンネルという構造で、地上からは建設の様子が一部しかうかがえませんが、今回の公開で地下トンネルの内部の最新の進捗が明らかになっています。

 今回の現場公開は釜利谷JCTから公田ICまでの約3.4kmの区間(神奈川県横浜市栄区)で、ここはNEXCO東日本が工事を管轄しています。

 湾岸線方面と接続する釜利谷本線料金所を過ぎ、横浜横須賀道路方面に走ると、すぐ右手に横浜環状南線と接続するランプの予定地が確保されています。分岐して工事現場に入ると少々進み、釜利谷JCTの中心部まで来ました。

 この先は0.3kmの「釜利谷東トンネル」を経たあと、0.4kmの「釜利谷西トンネル」、0.6kmの「庄戸トンネル」を通り、少々地上に出て1.4kmの「桂台トンネル」を経由して公田ICに向かいます。

 この時通ったのは、釜利谷本線料金所に向かう「上り線」のトンネルで、現場公開では「逆走」ということになります。すでに公田ICまではトンネルは貫通済みで、構造の異なる区間ごとに作業が行われています。

「構造の異なる区間」としたのは、釜利谷西トンネルと庄戸トンネルは、非常にまれな構造となっているためです。釜利谷側から見ると、本線とランプで4つのトンネルが並ぶ「4連区間」、4つに分かれる前の「分合流区間」、そしてさらに地表面に近い「低土被り区間」と、それぞれまったく違う様相を呈しています。

工事が進む公田IC周辺。2026年6月18日撮影(画像:くるまのニュース編集部)
工事が進む公田IC周辺。2026年6月18日撮影(画像:くるまのニュース編集部)

 まず4連区間は上り線と下り線、釜利谷JCTの2本のランプと4つのトンネルがありますが、それぞれのトンネルの間隔はわずか0.6mしかなく、施工が非常に難しい区間です。

 続いて分合流区間に入ると、途端にトンネル内部の空間が広がりました。4連区間に分かれる前の部分であり、必然的に広くなりますが、トンネルとしては国内最大級の「断面積480平方メートル」を持ち、幅は最大29mで、「鎌倉大仏」が4体入るほどの広さです。ギネス記録への認定も考えたそうです。

 もちろんこれは上り線のみであり、下り線も同様に大空間がすぐ隣に敷設されています。

 上り線のトンネル内部は工事車両が通れるよう、路面は土で踏み固められていますが、舗装などもされていない状態です。とはいえ、すでに完成形が概ね見えてきており、残るは覆工などといった段階です。

 下り線では掘削が終わった段階といった様子で、まだクルマが通れる段階ではありませんが、大空間そのままの姿があらわになっています。

 続いて低土被り区間では、地表面までは最小距離1.7mほどしかないという、「ほぼ地上」の薄く四角い断面のトンネルです。小さいトンネルをちょっとずつ掘ってはつなげるという地道な作業で、上り線では完成しています。

 これらを過ぎると一旦地上に出て、環状4号線「神戸橋(ごうどばし)」を渡り、再びトンネル「桂台トンネル」に入ります。こちらは通常のトンネル同様のシールドトンネル構造で、2024年までに上下線が完成しています。

 さて、釜利谷JCTから公田ICに到着してICの工事の様子を見ると、まだ掘割の状態で、ICらしい状態とはほど遠い進捗です。工事で使用する材料も多く、ICの周辺にコンクリート工場「バッチャープラント」が設けられ、粛々と進められています。

 とはいえ、その先のトンネル「公田笠間トンネル」も上下線が2025年10月までに掘削が完了しているところで、NEXCOが管轄する「大物」はほぼ完成状態です。

 もちろんNEXCO管轄の部分のみでは開通しませんが、NEXCOの工事担当者の話では「工事はすべて発注済み」と話します。これはすなわち「着手100%」ということで、工事がスムーズに進むのを待つ段階まで来ています。

 国土交通省が管轄する戸塚までの区間でも、栄IC・JCTは複雑な立体構造物が姿を見せており、地上区間も少しずつ工事が進んでいます。

 なお、現場公開では参加者から「去年聞いたのですが、完成までにあと10年かかると言われましたが、本当なのでしょうか」という質問がありました。これについてNEXCOの担当者は「10年はかからないようにやっています」と返答していました。

 このままトラブルなく進めば、数年後にはいよいよ開通めども見えてきそうです。

 もし横浜環状南線が開通すれば、現状で横浜新道&国道1号しかない戸塚周辺にとって、釜利谷JCTで横浜横須賀道路、その支線と首都高湾岸線からのルートが誕生し、複数の経路選択ができるようになるほか、横浜市南部の東西方向の貴重なヨコ軸として機能します。

 さらに、横浜湘南道路と合わせれば、その効果は藤沢や茅ヶ崎、平塚エリアの利便性拡大にもつながり、神奈川県南部全域の新ルートが誕生することとなります。

【画像】超便利!? これが圏央道延伸区間「横浜環状南線」ルートと工事状況です(30枚以上)

【カンタン無料】愛車の査定額を確認する(PR・外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

【中古車】がお得!? 新車不足で人気沸騰

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

【2026年最新】自動車保険満足度ランキング

【限定30台】毎月1万円台でフォレスターに乗れる!?(PR・外部リンク)

最新記事

全国のガソリン平均価格
2026/06/24時点最新
直近の平均価格
レギュラー
166.1 0.0
ハイオク
177.2 0.0
軽油
155.7 +0.1
情報提供元:株式会社ゴーゴーラボ
gogogsで詳細をみる

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー

お住まいの郵便番号にマッチする
査定サイトをご紹介します