リットルで表されるトランク容量どう測っている? 積極的に表示しない車種も 選ぶ指標になり得るのか
クルマの荷室容量はリットルで表されることがありますが、いったいどのように測られているのでしょうか。積極的になされないこともある荷室容量の表記、クルマを選ぶうえでどのように考えればよいのでしょうか。
まさかトランク内を水で満たして測っている……?
荷室の広さは、クルマを選ぶうえで重要な要素のひとつ。多くの車種で、荷室の寸法がカタログに明記されていますが、その数値だけでは、どれくらい荷物が入るかピンとこない場合もあるかもしれません。
そこで、荷室容量が『リットル』で表されている車種もあります。たとえばスズキ「ジムニー」はウェブサイトで、荷室の高さ、幅、床面長の数値とともに、「リアシートを倒せば、大容量352Lの荷物スペースが広がります」と紹介されています。その説明の末尾には小さな文字で、「荷室容量はVDA(ドイツ自動車工業会)の定めたトランク容量測定値」との注記が。
これは、200×100×50mmの箱を荷室に積み込み、その入った個数を容量として表記するもの。箱ひとつの容量が1リットルです。つまり荷室容量352リットルというのは、200×100×50mmの箱が352個入ったということ。リットルによる荷物容量表記は、多くがこの測定法に基づいています。
このため、箱が入らないような狭い隙間などはカウントされず、荷室寸法から計算した容量よりも小さくなります。グレードや装備の違いによっても箱が入る条件が異なってくるうえ、上の「ジムニー」のように後席を倒した状態での数値だったり、サブトランクの容量を含めた数値だったりもするので、あくまで目安として捉えたほうがよいのかもしれません。
もうひとつ、荷室容量の表現として多いのが、「ゴルフバックがいくつ積載できるか」というもの。たとえばマツダではほとんどの車種の荷室容量を公開していますが、リットル表示のほかに、9インチゴルフバック積載個数も明記しています。とはいえこれも、載せ方に細かな注記が書かれているケースもありますので、やはり目安でしょう。