トヨタ新たな「“1人乗り”GRモデル」まもなく登場! “40万円以下”&「免許不要」で運転を楽しめる「コスパ革命マシン」! 2026年秋に発売予定の「GRカート」とは?
トヨタのGAZOO Racing(GR)は、モータースポーツ人口の減少という課題に対応するため、入門用レーシングカート「GR KART(GRカート)」を開発しています。低価格化と扱いやすさを両立しつつ、本格的な走行性能も備えた新世代モデルで、子どもから大人まで幅広い層の参加を促し、モータースポーツの裾野拡大を目指しているといいます。
GRが取り組む“次世代プロジェクト”
2026年6月5日、トヨタのモータースポーツ部門であるGAZOO Racing(以下GR)は、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で、新型エンジンカート「GR KART(GRカート)」に関する説明会を開催しました。
サーキットスポーツの世界は、これまで一部の愛好家に支えられてきた側面がありますが、その中でGRは、モータースポーツをより身近な存在へと広げる新たな取り組みとして、本プロジェクトを位置づけています。
GRカートは、免許の有無に関係なく誰もがモータースポーツに触れられることを目的とした、新世代の1人乗りレーシングカートとして、2026年秋の発売を目標に開発が進められています。
開発の背景には、モータースポーツ人口の減少という課題があります。かつて盛んだったレーシングカート競技は、現在ではピーク時の半分程度まで競技人口が減少したともいわれており、車両価格や維持費の高さが新規参入の大きな障壁となっていました。
こうした状況を受けGRは、単に車両性能を高めるのではなく、モータースポーツそのものへの“入口”を再設計するという視点から本プロジェクトを立ち上げています。その目的は、モータースポーツを将来にわたって持続可能なものとすることにあります。
そのため、子どもたちやファミリー層がカートに触れる機会を増やし、モータースポーツ体験を通じて、将来のクルマ好きや自動車業界を支える人材へとつなげていくことが狙いです。
単なる競技人口の拡大にとどまらず、長期的な人材育成やモータースポーツ文化の裾野拡大までを視野に入れた取り組みとなっています。

GRカートは入門用モデルでありながら、本格的なレーシングカートとしての要素も備えています。
車両はファミリーミニバンであるトヨタ「ノア」や「ヴォクシー」にも分解せずに積載できるサイズ設計となっており、専用トランスポーターを必要とせず、日常の延長線上でサーキットへ向かうことが可能です。
また、ガソリンやエンジンオイルを入れたままでも縦置きで保管できる構造を採用し、オイルキャッチタンクやダイヤフラム式キャブレターなどにより、燃料やオイル管理の面にも配慮されています。
さらにメンテナンス性にも工夫が施されており、駆動方式にはチェーンではなくベルトドライブを採用することで汚れを抑え、オートテンショナーにより張り調整の手間も不要としています。
加えて自己充電式リチウムバッテリーを搭載することで外部充電の必要もなく、初心者でも扱いやすい仕様となっています。
ドライビングポジションについても、身長135cmから185cmまで幅広く対応し、ペダル位置やステアリング角度を簡単に調整できる設計のため、子どもから大人まで無理のない姿勢で走行することが可能です。
さらに安全性にも配慮されており、リアバンパー形状の最適化やハブ抜け防止ストッパーピンの採用などが行われています。
加えて最大15kgのウエイトを搭載できる構造も備え、レース規定への柔軟な対応も可能です。
こうした仕様は、単なる入門用カートにとどまらず、実際の競技参加までを見据えた設計であることを示しています。
性能面では最高速度を時速60〜70km程度に抑えつつも、操作応答性やコントロール性は高く設計されており、ドライビングの基礎を学ぶ教材としても高い完成度を持っています。
単なるレジャー用の乗り物ではなく、将来のドライバーやメカニック、エンジニアを育てるための“入口”としての役割も期待されています。
また価格面でも注目されており、従来のカートが100万円を超えることもあるなかで、大幅な低価格化を目指しています。
車体価格は40万円を切る水準、タイヤも4本で1万円程度が想定されており、従来の常識を覆すコストレンジとなる見込みです。
さらに低価格を実現するため、トヨタの自動車生産技術を応用し、フレームの溶接工程にロボットアームを導入するなど、品質を維持しながら生産コストを抑える取り組みも進められています。
※ ※ ※
2026年秋の登場に向けて、GRカートは全国のカートコースやGRガレージでの展開も検討されており、モータースポーツの裾野を広げる取り組みとして注目が集まっています。
これまで一部の愛好家に限られていたサーキットの世界が、より日常に近い存在へと変わっていく可能性を秘めています。
Writer: くるまのニュース編集部
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