多摩川の「橋空白地帯」に「新たな橋」誕生へ!新横浜〜目黒が「1本道ルート」にもなる「等々力大橋」 開通したらどう便利になる? 完成すれば246・丸子橋も混雑解消か
東京都と神奈川県を挟む多摩川に新しく架かる「等々力大橋(仮称)」の工事が進んでいます。どのような橋で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
多摩川の「橋空白地帯」に希望の橋
東京都と神奈川県を挟む多摩川に、新しい橋「等々力大橋(仮称)」が架かります。
どのような橋で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
東京都と神奈川県を仕切るように流れる多摩川ですが、その両方向を結ぶ橋は交通需要に対して少ないのが現状です。
特に、世田谷区と川崎市のエリアは、有料道路こそ東名や第三京浜がありますが、無料で渡れる一般道となると、国道246号の新二子橋、246号や東急田園都市線と平行する二子橋しかありません。
二子橋の先はさらに離れており、大田区・中原区の中原街道 丸子橋まで直線距離で約5km。まるっきり橋がない「空白地帯」の様相を呈しています。
そのため、多摩川を渡りたいクルマは、この数少ない橋を渡るべく、東京側はいつも混んでいる環八通り(都道311号線)や狭い多摩堤通り(都道11号線)をひた走る必要があり、川崎側も狭くて逃げ場のない多摩沿線道路を通る必要があり、交通が集中。
環八や中原街道など周辺の混雑具合と合わせてスムーズに川越えができません。

それを解消するのが「等々力大橋(仮称)」です。長さ385.9mで、4車線道路となります。東京都側は1987年に都市計画決定し、川崎市側は2010年に都市計画決定しました。
二子橋と丸子橋のちょうど中間地点に架かるもので、東京側からは目黒・碑文谷・等々力方面から来る目黒通り(都道312号線)と接続。川崎側も、子母口・高田・新羽を経由して新横浜まで直通を予定する都市計画道路「宮内新横浜線」(事業中)へ接続。単に橋が架かるだけでなく、東京〜神奈川の新ルートも合わせて完成します。
さて、気になる進捗ですが、橋自体はすでに多摩川の橋脚3つが完成しています。川崎側の土手にも橋台が完成しており、概ねルートは見えてきています。
しかし東京側では難航中です。等々力不動までの目黒通り区間は用地が概ね確保されているものの、工事にあたって多摩堤通りを一旦迂回させる部分や接続する多摩堤通りのアプローチ路などは周辺の用地買収が完了しておらず、工事を始めるに至っていません。
令和7年度(2026年度)の事業再評価では、用地買収率は約76%。事業進捗率も約46%に留まっています。
また川崎側は、等々力大橋の橋台が姿を表しており、宮内新横浜線の予定ルートも多数の住宅地がありましたが、用地買収は少しずつ進捗しています。
すでに開通済みの宮内新横浜線 子母口方面と国道409号府中街道の交差点「西下橋」にかけての約720mは、2026年3月末現在の用地取得率は62%となっています。
現在のところ、まだ開通見込みは立っていませんが、当初は2025年度となっていたものが、2023年8月には「5年延期」して2030年度になるとされています。
用地取得によってはここから伸びる可能性もありますが、2026年3月にはついに収用に向け、土地収用法に基づく事業認定が決定。いよいよ進まない部分のスムーズな用地取得が可能になります。
事業化が少しずつ進む宮内新横浜線の未成区間といっしょに完成すれば、新横浜から目黒までの1本道が出来上がります。
同じように東京〜神奈川間を結ぶ246号や中原街道など、各路線の混雑も減るかもしれません。今後の動向に期待です。
Writer: くるまのニュース編集部
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