EVの充電が“使った分だけ”の従量課金にも対応! ニチコンの新型160kW急速充電器 最新V2Hも展示【人とくるまのテクノロジー展】

家庭用蓄電システムなどを手がけるニチコンは2026年5月27日から29日までパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」に出展し、新型の急速充電器やV2Hシステムなどを展示しました。

EVライフの相棒! 新型の充電器が登場

 2026年5月27日から29日までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)を会場に、「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」が開催されました。同展では、最先端技術と車両が一堂に会し、特別展示や講演など多彩なコンテンツも体験できる場として、多くの来場者でにぎわいを見せました。

ニチコンブースに展示されていた新型の急速充電器。高出力ではあるものの、サイズはコンパクト。また、従量課金対応仕様も用意
ニチコンブースに展示されていた新型の急速充電器。高出力ではあるものの、サイズはコンパクト。また、従量課金対応仕様も用意

 その中で、近年シェアを伸ばしつつあるBEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)において、切っても切れない存在となるのが充電器です。創成期からそれを手掛けてきたニチコン(京都市)のブースでは新たな急速充電器や、V2Hシステムなどが展示されていました。

 新型の急速充電器は、多くのクルマの対応充電容量がアップしたことを受けて、最高140kWと160kWに高出力化されたことが最大の特徴です。

 これほどの高出力でありながら、街中で見かける自動販売機よりも一回り小さいサイズ感に抑えられています。そのうえ充電口が2つ用意され、2台同時給電も可能なのがトピックです(ただし160kWモデルで2台同時充電の場合は、各口ともに連続80kWの出力を維持)。

 また、今までの急速充電器は1分あたりいくらという時間課金となっていましたが、それに加えてオプションとしてユーザーからの要望が多かった充電量に対する従量課金にも対応できる仕様も用意されています。

 今までは、車種や環境によって充電量が異なっていても、充電した時間に対して金額が決まっていましたが、充電量に対する従量課金となったことで、より公平感が生まれました。

 なお、この急速充電器は160kWのモデルで約880万円(設置工事費別)ということで、個人で購入するケースはまず想定されませんが、ドライブの目的地や経由地で見つけたら、EVオーナーにとってこれほど心強い存在はないはずです。

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 そしてこちらは個人にも大きく影響する家庭用V2H機器です。そもそもV2Hとは、Vehicle to Homeの略で、BEVやPHEVに蓄えた電力を家庭用電源として活用するものを指します。

ニチコンが販売しているV2Hシステムの展示。家からクルマへ、クルマから家へと電気の架け橋となる機器だ
ニチコンが販売しているV2Hシステムの展示。家からクルマへ、クルマから家へと電気の架け橋となる機器だ

 そのため、自宅ではクルマに充電するだけでなく、クルマに蓄えた電気を家庭に供給することも可能です。有事の際に電力の供給がストップしてしまった時はもちろんのこと、最も効率の良い(コストの低い)電気の運用をできるのがメリットとなっています。

 特にニチコンでは太陽光発電と蓄電池、クルマという3つのエネルギーをまとめて直流で効率よく制御する、「トライブリッド蓄電システム」を世界で初めて開発しています。

 同システムを用いることにより、天気の良い日中は太陽光で発電した電気を家庭用蓄電池にためておき、夜間にクルマが戻ったらその電気をクルマへ移動させる、といった運用が可能になります。これにより、電気代の最小化を目指すことができるようになっているのです。

 もちろん設置については国からの補助金なども見込めるほか、近年ではハウスメーカーとタッグを組んで家の設計段階からトライブリッド蓄電システムを導入することも進めているということで、よりBEVやPHEVが身近なものになりつつあると言えるでしょう。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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