トヨタ「“新型”RAV4 PHEV」の出来栄えは? 329馬力の「本命モデル」は“第6世代”最新システム&初の「GR SPORT」設定! 走りの印象はいかに
トヨタ新型「RAV4」のPHEVモデルが2026年3月に発売されました。新型RAV4の“本命”ともいえるこのPHEVモデルの走りはどうだったのか、自動車研究家の山本シンヤ氏が試乗して確かめました。
新型RAV4の「本命モデル」はこれか? 最新システム搭載のPHEVを試す
6代目となるトヨタ新型「RAV4」の開発コンセプトは「継承と進化」です。キープコンセプトでありながらも、トヨタの次世代戦略である「電動化/知能化/多様化」を盛り込んだ、実は“攻め”のモデルチェンジとなっています。
そんななか、今回の試乗ステージに用意されたのはPHEV(プラグインハイブリッド)です。
いきなり結論になりますが、PHEVはズバリ新型RAV4の“本命”であり、自宅に充電設備がなくても選ぶ価値がある1台だと感じました。なぜ、筆者(山本シンヤ)がそう感じたのか。その理由を詳細に解説していきます。
新型RAV4のPHEVは「第6世代」と呼ばれる最新システムです。「THS II」の基本機構はそのままに、「さらなる電動車らしさの強化」と「徹底的な効率向上」をコンセプトに刷新されました。
具体的には、トランスアクスル、モーター、インバーター、DC/DCコンバーターを一体構造にすることで、電動化パワートレインを小型・軽量・高効率化。
さらに、パワーコントロールユニット(PCU)へのSiC(炭化ケイ素)半導体の採用によって電気損失を70%削減したほか、フロントモーターの高出力化(最大出力134kW/最大トルク270Nmから151.4kW/272Nmへ向上)や、バッテリー容量のアップ(17.4kWhから22.66kWhへ拡大)などが行なわれています。
その結果、システム出力は306psから329psへ、EV航続距離は95kmから150kmへと大きく向上。また、新たに急速充電に対応したのも嬉しいポイントでしょう。
エンジンも従来モデルと同じ2.5リッター直列4気筒ながら、最大出力130kW/最大トルク219Nmから137kW/229Nmへと引き上げられただけでなく、エンジンブロックの高剛性化、電動パワートレインとの締結剛性アップ、燃焼音の周波数帯の変更なども行なわれています。

まずは「EVモード」で走り出します。スペック的には従来の2リッターガソリン車と同等とのことですが、応答性の良さやトルクの立ち上がりなど、「日常域はこれだけで十分以上」と思える力強さです。
EV航続距離は、実用値を約8掛けと見積もっても、日本の一般的な1日の走行距離である100km前後を十分にカバー。まさにリアルで“プラクティカル(実用的)バッテリーEV”と呼べる存在です。
ただ、新型RAV4のPHEVシステムの真価はそれだけではなく、「HEV(ハイブリッド)モード」にあります。アクセルをグッと踏み込むと、329psのシステム出力を解き放ち、思わず「速っ!」と声が出てしまうほどの加速力を見せます。
0-100km/h加速は5.7秒と「GRスープラ(2リッターモデル)」に匹敵し、まさにSUVの域を超えたパフォーマンスです。

PHEVは「EVモードで長く走れることだけが正義」と思われがちですが、このHEVモードで見せた野性味あふれる怒涛の加速感もまた、新型RAV4の大きな魅力といえます。
加えて、高出力化したモーターを活かしてエンジン回転を抑えることで、いわゆるラバーバンドフィール(回転数だけが先に上がり、加速が後からついてくる現象)が抑制されています。
さらに、エンジンブロックや電動パワートレインの剛性アップによる低振動・音質改善も実感できるレベルに達しており、従来型よりも動的質感を高めた今までとはちょっと違うHEVに仕上がっています。
静かに滑らかに走る「EVモード」と、329psを活かして野性味ある加速を見せる「HEVモード」。これぞまさに「1粒で2度美味しい」パワートレインであり、第6世代THS IIを活用したPHEVシステムの強みです。






























































































