見渡す限りコペン、コペン、コペン! オーナー愛あふれる1000台のコペンとダイハツ関係者が勢ぞろいしたKeep it OPENイベント第1弾「OPEN DRIVE DAY in 富士スピードウェイ」リポート
2026年5月16日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)において[Keep it OPENイベント#01]OPEN DRIVE DAY in 富士スピードウェイが開催されました。絶好のオープンカー日和となった快晴のなか1000台のコペンが集まったオーナー愛あふれるイベントの模様をお伝えします。
プロトタイプの「FRのコペン」に、なんと社長も乗った!
冒頭にお伝えした通り、2026年8月での生産終了がアナウンスされているコペンですが、井上社長はイベントの前日にこのランニングプロトをドライブしたそうです。
「私自身、昨日テストドライブを行いました。非常にポテンシャルが高く、素晴らしいクルマに仕上がると確信しています」(井上社長)
次期コペンの登場に期待が高まるばかりですが、井上社長は開発の難しさを次のように吐露します。

「安全規制やサイバーセキュリティーの対応など、量産して実際に公道を走らせるためには、今のサイズと今の規格では収まらなくなってしまうので、サイズを大きくしなければいけません。しかし、大きくしたらコペンではないので、小さく収めようとすると体が入らないぐらいのサイズになってしまいます。また、実際に皆さんが買ってもらえる価格にするというのも課題で、これをどう解決するか、エンジニアたちが悩んでるところです」(井上社長)
しかし、井上社長は次のように続けます。
「悩んではいるんですけど、(エンジニアたちは)ゲラゲラ笑いながらやってるような雰囲気で、全然下を向いてないんですよね。このような雰囲気で作り手側が楽しんでいるからこそ、愛着が湧いて手放せない1台が生まれると思っています」(井上社長)
会場では、ダイハツの役員やエンジニアも多数参加しており、井上社長は参加者に「皆さんのコペンへの思いを語り合っていただいて、その思いをわれわれにも伝えてください。そうすれば、難しい開発のモチベーションになります」と呼びかけている姿が印象的でした。
今回のイベントの企画・運営を担当している福田昭夫 営業CS本部長も「コペンは、ダイハツにとっても軽自動車にとっても、大きなインパクトを与えたクルマだと思っています。少し先になるとは思いますが、同じ思いを開発のメンバーもしっかり持ってくれているので、新たなコペンの登場をオーナーの皆さまと一緒に待つ、そのための起点づくりが今回のイベントです」と、その思いを語りました。
ダイハツにとってのコペンの存在意義とは?
実用性の高いモデルが多い軽自動車の中で、オープン2シーターのコペンは異色の存在とも言えます。電動化や知能化が進み、高い安全性や環境性能が求められる現代において、コペンのように多くの販売台数を望めないモデルを取り巻く環境は、ますます厳しさを増しています。
そんな状況のなか、井上社長はコペンの存在意義について次のように話します。

「コペンはただ販売台数や利益を追求するためだけのクルマではなく、乗って楽しく、お客さまに愛着を持っていただけるクルマとして開発されました。今日これだけ多くの方にお集まりいただき、皆さまの笑顔や愛車へのこだわりを直接拝見して、ダイハツにとってコペンがどれほど重要で象徴的な存在であるかを改めて実感しました。(コペンは)お客さまとメーカーをつなぐ『大切な絆』であり、私たちのクルマづくりの原点です」(井上社長)
福田氏も「2002年の発売当時、私は販売現場におりましたが、あの時の現場の熱気やお客さまの期待感は今でも鮮明に覚えています。コペンとこの24年間、お客さまと販売店、そしてわれわれメーカーをつないでくれた特別なクルマです。生産はいったん終了しますが、この絆を途絶えさせることなく、次の新しいコペンへとしっかりつないでいきたいと強く思っております」と決意を語ってくれました。
イベントの最後には、ホームストレート上でルーフを開けたコペンにオーナーが乗り込み、音楽に合わせてライトやハザードランプを点灯させる全員参加型企画「みんなで星を灯(とも)そう」が行われました。
かなりの台数が集まっているにもかかわらず、オーナー同士の息はピッタリ。コペンとの絆が作り出した天の川のような美しい光景に、思わず目頭が熱くなります。
そして最後のフィナーレ花火でイベントは終了。暗がりの中、花火に照らされたオーナーたちの顔は一様に笑顔に包まれていました。
人々の生活を支えることが軽自動車の本質であるならば、コペンは人生に彩りを与えてくれる必要不可欠な存在として、軽自動車の本質を最もピュアに体現しているのかもしれません。
これまで累計11万台が販売されてきたコペン。いったんは生産を終了しますが、その強い絆が続く限り、将来きっとまた戻ってきてくれるのは間違いないでしょう。




























































