見ない日はないクルマのTVCM なぜお金と時間をかけてCMを作るのか
テレビは依然として社会に影響力を持つメディアとして君臨しています。そのテレビをつけると必ずといっていいほど見かけるのが、クルマのCMです。では、クルマのCMはどのように制作されているのでしょうか。
自動車CM制作ができるまで
若者のテレビ離れという声も聞かれますが、テレビは依然として社会に影響力を持つメディアとして君臨しています。そのテレビをつけると必ずといっていいほど見かけるのが、クルマのCMです。自動車メーカーは新型車の発売や大きなマイナーチェンジを行なえば、ほぼ間違いなくテレビCMを制作します。
その内容は様々ですが、どのCMも大企業である自動車メーカーが莫大な時間とお金を掛けて制作しています。有名なタレントを使ったり、人気のあるキャラクターとコラボしたりと、さまざまなアイデアを織り込んでいます。
そんなクルマのテレビCMの作り方について、自動車メーカーのCM制作に携わる大手広告代理店担当者に話を聞くことができました。
――自動車のCMを作るとき、まず何から始めるのでしょうか?
普通は、新型車が登場する1年前から2年前に、そのクルマのプロモーションを担当する広告代理店を決定するコンペがあります。主力車種のプロモーション予算は数十億円になることもあるので、代理店も必死です。コンペの前に、新型車の概要やプロモーションの方向性などが自動車メーカー側から伝えられ、それに合うように代理店はプランを練って提案します。
――無事、コンペに勝つとどうなるのでしょう?
コンペに勝つと、具体的な制作の話を進めることになります。一流のクリエイターたちを集めてチームを編成し、絵コンテと呼ばれる4コママンガのようなものを作ってイメージを固めていきます。そこでGOサインが出れば、いよいよ撮影を行ないます。