新車260万円! トヨタ「“究極”の実用車」に大注目! 5速MT&“頑丈ボディ”は全長4.5m! カクカクボディで「人員輸送」仕様もある「ハイラックス チャンプ」タイモデルの凄さとは

トヨタが東南アジアの新興国で展開している「ハイラックスチャンプ」は、実に魅力的な存在です。日本への導入も求められるこのモデルについて、解説します。

安価で頑丈。シンプルさがむしろいい

 トヨタが新興国向けに販売するピックアップトラック「ハイラックスチャンプ」への注目度が高まっています。
 
 2023年11月にタイで発売されたこのモデルは、日本国内への導入を望む声が相次いでいることから、改めてその魅力を探ってみました。

 トヨタ「ハイラックス」シリーズは、1968年に登場したピックアップトラックです。貨客兼用の実用性に加え、頑丈なシャシとボディによる高い信頼性と走破性が支持され、世界各国でピックアップトラックの定番として強い支持を受けています。

 いっぽうハイラックスチャンプは、ハイラックスシリーズの系譜を受け継ぎながら、コストのかからないワンプラットフォームで多彩な車種バリエーションを展開する世界戦略車両シリーズ「IMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)」のひとつとなっています。

トヨタがタイで展開する実用モデル「ハイラックス”チャンプ”」
トヨタがタイで展開する実用モデル「ハイラックス”チャンプ”」

 IMVは2004年にタイで7代目ハイラックス「ヴィーゴ」の販売を開始して以降、地域や時代のニーズに即した実用廉価なモデルを各地で展開し、進化を重ねており、2023年10月の「ジャパンモビリティショー2023」では、IMVシリーズの新たなコンセプトモデル「IMV 0」が登場しました。

 現地のニーズに応える実用的なピックアップトラックとして開発され、この市販モデルがハイラックスチャンプとして、ハイラックスシリーズのエントリー車を担うことになりました。

 車体構造には頑丈なラダーフレームを採用し、リアサスペンションにはリーフスプリング式を装備しています。こうしたオーソドックスな設計により、高い耐久性と整備性を実現し、長期使用に対応しています。

 ボディサイズは全長4705-5300mm×全幅1785mm×全高1735mmで、ロングとショートの2タイプを用意しています。2026年から各国で発売予定の新型ハイラックスよりもコンパクトに仕上げ、新興国の狭い道路環境に配慮した設計です。

 外観デザインは直線基調の機能的なスタイリングを採用しました。装飾を排除したシンプルな造形により、実用性を最優先に据えた思想が表れています。

 パワートレインは3種類を設定しています。2リッターと2.7リッターの直列4気筒ガソリンエンジンに加え、2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを用意しました。

 トランスミッションは5速MTまたは6速ATを組み合わせ、駆動方式は後輪駆動となっています。

 荷台部分にはボルト穴を設置し、さまざまな架装に対応できる構造としています。現地のボディ架装業者との連携により、トラック仕様のほか移動販売車や人員輸送車、バンタイプなどへの改造も可能です。

 2025年の秋にはホイールベースを短くし、全長を4520mmに抑えたコンパクト仕様「SSWB」が追加され、さらに幅広いニーズに対応しています。

 タイでの販売価格は51万9000バーツ~61万5000バーツ(約260万円~約308万円・2026年2月下旬現在)に設定されています。通常のハイラックスと比較して10万バーツ(約50万円)ほど安価な価格帯により、現地の購買層に適したコストパフォーマンスを実現しています。

 現在のところ、このハイラックスチャンプの日本導入に関するアナウンスはありませんが、2026年1月の「東京オートサロン2026」では、群馬トヨタグループがハイラックスチャンプのSSWBを展示し、来場者を中心に大いに注目を集めました。

 こうしたことから、SNS上ではハイラックスチャンプの日本導入を求める声が継続的に寄せられています。

「日本にも入れて!」「安くてちょうどいい」といった価格面での評価に加え、「めちゃカッコイイ」「タフなスタイルが最高」など、機能重視のデザインに対する好意的な反応も目立ちます。

 クルマの高機能化や電動化により新車価格が上昇する中、新型ハイラックスも値上がりが予想されています。

 そのいっぽうで、こうした安価かつシンプルで実用的なモデルを趣味と仕事で兼用したいというニーズもあり、商用バンを普段使いするといった使い方も定着しています。

 ハイラックスチャンプが日本国内で販売されれば、もしかしたらヒット作になるかもしれません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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