「“青”じゃダメなの?」謎の矢印信号「←↑→」なぜ存在!? ついつい迷っちゃう「“全方向”矢印」がわざわざ作られた“深すぎる理由”とは!
近年SNSで話題となった、赤信号の下に「←(左折)」「↑(直進)」「→(右折)」という3つの矢印が同時に点灯する信号機。一体なぜ、わざわざ「赤信号+全方向矢印」という複雑な表示方法がとられているのでしょうか。
「“青”じゃダメなの?」謎の矢印信号「←↑→」なぜ存在!?
クルマを運転していると、交差点でさまざまなパターンの信号機を目にします。
そのなかでも近年SNSで話題となったのが、赤信号の下に「←(左折)」「↑(直進)」「→(右折)」という3つの矢印が同時に点灯する信号機です。
すべての方角へ進めるのであれば、「通常の青信号をひとつ点灯させれば済む話ではないか?」と疑問に思うドライバーも多いはず。
一体なぜ、わざわざ「赤信号+全方向矢印」という少し複雑な表示方法がとられているのでしょうか。
この最大の理由は、「右直事故」や「歩行者の巻き込み事故」を未然に防ぎ、安全かつスムーズに交通を流すためです。
通常の「青信号」の場合、交差点を右折しようとするクルマは、対向車線から来る直進車が通り過ぎるのを待たなければなりません。
また、同時に横断歩道の歩行者用信号も青になっているため、横断する人がいなくなるまで待機する必要があります。
この時、対向車のスピードを見誤ったり、歩行者の見落としが発生したりすることで、重大な事故に繋がるケースが後を絶ちませんでした。

そこで導入されたのが、右折車と対向車、あるいはクルマと歩行者が動くタイミングを完全に切り離す制御方式です。
自分の車線に「全方向の矢印」が点灯している時は、対向車線の信号は「赤」になっており、交差する横断歩道も「赤」になっています。
つまり、対向直進車や歩行者と交錯する危険がなく、安心して右折や左折ができる状態を意図的に作り出しているのです。
この信号について、インターネットやSNS上ではドライバーたちから様々な声が挙がっており、「最初は『青でいいのでは?』と意味が分からなかったけれど、仕組みを知ってからは対向車を気にせず右折できてすごく助かってる」「歩行者も完全に止まっているので左折時の巻き込みの不安が減った」といった、安全性の高さを評価するポジティブなコメントが多く見受けられます。
一方で、「矢印が3つも同時に出ると、一瞬頭が混乱して判断が遅れる」「初見の交差点だと対向車が本当に止まっているのか不安」「これはおっかなびっくり右折してしまうなぁ…」といった、独自の制御に対する慎重な意見や戸惑いの声も散見されます。
では、この「全方向矢印」が点灯した際、ドライバーはどのように判断して通行すればよいのでしょうか。
基本的には、点灯している矢印の方向にそのまま進んで問題ありません。
先述のように対向車は来ないので、速やかに右左折を完了させましょう。
また、意外と知られていないのが「Uターン(転回)」のルールです。
かつては、右折矢印が出ている状態でのUターンは法律で禁止されていましたが、2012年の道路交通法改正により、現在では「右折矢印(→)」が点灯していればUターンが可能となっています(ただし交差点に「転回禁止」の標識がない場合に限る)。
ネット上でも「右折矢印でUターンできるのを知らなくて、青になるまで待っていたら後ろの車に怒られた」「法改正を知らない人が意外と多いから、右折矢印でUターンする時は少し気を使う」といった声があり、まだルールの周知が行き届いていない現状も垣間見えます。
このように全方向の矢印信号は、一見すると少しややこしく見えるかもしれませんが、交通事故を減らすために緻密に計算された頼もしいシステムです。
この信号の正しい意味とルールを理解しておくことで、交差点での無用な焦りや迷いがなくなり、より余裕を持った安全運転に繋がるはずです。
Writer: くるまのニュース編集部
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