「すごい通行止め方法…」 高速わきから「巨大風船がプシュー!」 たった数秒で“進入禁止”にできる超・画期的技術を公開! 劇的時短・視認性バツグンの「エアー遮断器」とは?

NEXCO中日本 金沢支社は公式SNSで、「エアー遮断器」の整備を進めていると投稿しました。いったいどのような技術なのでしょうか。

たった数秒で「通行止め」 しかも“規制無視”も減少

 NEXCO中日本 金沢支社は2026年4月24日、公式SNSを更新。「エアー遮断器」の整備を進めていると投稿し、その様子を動画で公開しました。
 
 いったいどのような技術なのでしょうか。

 高速道路は、事故や災害などにより、急遽通行止めになることがあります。ただし、通行止めの規制を行うには、現地にパトロール隊員を派遣して、パイロンや標示板を設置し、本線を封鎖する必要があります。

 もし、当該区間が高速パトロールの管理事務所から遠い場合、時間がかかってしまいます。

 その間に通行車両がどんどん進入してしまうと、多重事故につながるほか、事故や災害現場にたどり着くのが大変になります。

 もし大雪や土砂崩れなどの災害の場合、滞留した車両が立ち往生したり、巻き込まれる可能性もあるため、すぐにクルマを入れないようにしなければなりません。

通行止めのイメージ(画像:metamorworks / PIXTA(ピクスタ))
通行止めのイメージ(画像:metamorworks / PIXTA(ピクスタ))

 その一つの手段が「エアー遮断器」です。スイッチひとつで、しかも無人で通行止め規制ができます。

 仕組みは非常に簡単で、高速本線脇に設置されたボックスから、横長で「×通行止×」と書かれた赤いバルーンが飛び出してきます。料金所にあるようなバーを風船にしたようなものです。

 ボックスにはエアを供給するコンプレッサーが内蔵されており、オンにするとバルーンをふくらませる仕組みで、わずか数秒から20秒程度で展開されます。

 本線上に飛び出てくるため、視認性もよく、万が一ぶつかったり、緊急車両が押しのけて通っても、車両に損傷を与えることはありません。

 また、バルーンにはLEDフラッシュライトが内蔵されており、夜間でも視認性が良好です。

 NEXCO中日本では2021年度から導入を開始。高速道路の本線上での導入は初の事例だといい、以後は北陸道をはじめ、各路線での導入を進めています。

 NEXCO中日本によると、従来の有人による通行止めでは約25分以上の時間を要していたのに対し、エアー遮断器ではわずか3分に短縮。

 さらに、道路情報板による文字の「進入禁止」では、約50%の車両が無視して進入したのに対し、エアー遮断器では約20%にとどまるなど、規制する能力の高さも示されました。

 今回金沢支社がSNSで投稿したのは、北陸道 小矢部IC出口に設置されているエアー遮断器が作動する様子で、この小矢部ICより先が通行止めになっているようです。

 パトロールカーや隊員の姿はないものの、エアー遮断器が作動。すべてのクルマがバルーンの表示を守り、小矢部ICで退出していることから、その効果の大きさがわかります。

 同支社は「激甚化・頻発化する自然災害への対応」として、「大雪などにより高速道路での走行が危険と判断された際、お客さまが危険個所へ進まれることがないよう一刻も早い通行止めを実施するため『エアー遮断機』の整備を進めています」としています。

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