マツダの「“3列シート”VIPミニバン」に大注目! 調光サンルーフ&エアサスも搭載!? 見晴し良すぎな“ちいさな観光バス”コンセプト「ボンゴ スカイラウンジ」どんなクルマ?
かつて「東京モーターショー」でひときわ大きな注目を集めたマツダの豪華ミニバンコンセプト「ボンゴ スカイラウンジ」。商用バンをベースとしながら、未来的な装備を満載したこのコンセプトカーは、はたしてどのようなクルマだったのでしょうか。
見晴し良くて最高です!
1983年の第25回「東京モーターショー」で初公開されたマツダ「ボンゴ スカイラウンジ」。
当時の日本は観光バスのハイデッカー化がブームとなっており、クルマに「展望性」や「快適性」を求める声が高まっていました。
そうした背景のもと、商用バンをベースにしたスカイラウンジは、「移動空間をくつろぎの場に変える」という新たな価値を提示するモデルとして開発されました。
ベース車両は、当時登場したばかりの3代目ボンゴのロングホイールベース仕様「ブローニイ」でした。
外観は、キャビン後方を高く持ち上げたハイデッカー構造が特徴で、広いウィンドウ面積と相まって展望室のような開放感を生み出していました。
フロント部はベース車同様の2人(もしくは3人乗り)で、後部のキャビン部に2列配置されたキャプテンシートは対座式の回転機構を採用。中央にはテーブルが備わり、まさに「走るVIPラウンジ」という名称にふさわしい空間設計でした。
装備面では、当時の常識を大きく超える先進機能が多数採用されました。
ソーラーパネルによる換気ファン駆動(ソーラーベンチレーション)や、調光式の大型サンルーフ、さらには車載電話、FAXや電子レンジ、ビデオデッキなども搭載され、停車中の居住性にまで配慮されていました。

パワートレインに関する明確な記述は残されていませんが、ベース車に準じた2リッターディーゼル(RF型)エンジンを搭載していたと推定されます。最高出力82ps、最大トルク18.0kg-mで、5速MTまたは4速ATが組み合わされていた可能性も考えられます。
市販はされなかったものの、スカイラウンジの思想や技術は後年のマツダ車に受け継がれていきます。
1995年に登場した「ボンゴ フレンディ」は、電動昇降式ルーフ「オートフリートップ」を採用。室内空間の多様な使い方を提案するレジャーミニバンとして人気を博しました。
また、1991年に登場した高級セダン「センティア」では、スカイラウンジで提案されたソーラーベンチレーションが市販車として初めて実装されました。炎天下でも室内の空気を循環させるこの仕組みは、先進的な快適装備として注目を集めました。
さらに、1988年に登場した初代マツダ「MPV」も、スカイラウンジの思想を受け継いだ実用的な後継車といえます。
1列目から3列目までを自由に行き来できる「ウォークスルー」構造により、車内全体を一体の生活空間として活用する思想を提示。高価な装備に頼らずとも、社交的な室内空間を提供できるという、スカイラウンジの理念を市場に適合する形で実現したモデルでした。
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マツダ ボンゴ スカイラウンジは、市販こそされなかったものの、モビリティの新たな可能性を示した革新的な一台でした。
「移動空間はくつろぎの場になる」という思想は、現代のモビリティトレンドにおいてもなお有効なコンセプトであり、その先見性は高く評価されるべきでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。











































