えっ…自分の「ETC」が使えなくなる!? あなたのクルマの“車載器”が突然「使用不可」に! 知っておきたい「ETC寿命」の真実と“買い替え必須”モデルの「見分け方」とは!
今やドライバーの必須装備ともいえる「ETC(ETC車載器)」。しかし近年「クルマに付いているETCが将来使えなくなる」という不穏な噂が広まっています。一体なぜ、いま使えている機器が使えなくなってしまうのでしょうか。
えっ…自分の「ETC」が使えなくなる!? あなたのクルマの“車載器”が突然「使用不可」に!
高速道路を利用する際、料金所でいちいち停止してお金を取り出す手間を省いてくれる「ETC(ETC車載器)」。
今やドライバーにとってなくてはならない必須装備ですが、近年「自分のクルマに付いているETCが将来使えなくなるらしい」という不穏な噂が広まっています。
そしてこれは単なる都市伝説ではなく、紛れもない事実。
一体なぜ、いま便利に使えている機器が使えなくなってしまうのでしょうか。
その背景には、国が定めている「2つの技術的なルールの変更」が深く関わっています。
それが「セキュリティ規格」と「スプリアス規格」の変更です。
ひとつ目の「セキュリティ規格」とは、ETCカードの決済情報や個人情報などを暗号化して守るための基準。
近年、IT技術の急速な進歩によってハッキングの手口も巧妙化しているため、通信の安全性をより強固なものにする必要があります。
そのため、これまでの暗号方式を用いた「旧セキュリティ規格」の機器は、おおむね2030年頃を目処に通信が無効化され、使用できなくなる予定となっています。
ふたつ目の「スプリアス規格」とは、無線通信機器から漏れ出る不必要な電波(スプリアス)を極力抑え、他の電波への悪影響を防ぐための基準。
この法律は2005年に改定され、旧規格で作られた機器については「当分の間」という条件付きで移行の猶予期間が設けられています。
しかし、あくまで一時的な延長措置であるため、総務省が正式な期限を発表した時点で、旧規格の車載器は電波法違反となり使用が禁じられます。

つまり、愛車のETC車載器が「旧セキュリティ規格」のままでは近い将来ETCゲートが開かなくなり、「旧スプリアス規格」のまま使用を続けると、知らぬ間に電波法違反に問われるリスクがあるのです。
では、自分のクルマに搭載されているETC車載器が、とくに2030年問題に直結する「新セキュリティ規格」に対応しているかどうかは、どうすれば見分けられるのでしょうか。
確認方法は大きく分けて2つあります。
まずは「車載器管理番号」を見る方法です。
車載器本体に貼られているラベル、あるいはセットアップ証明書や取扱説明書に記載されている19桁の数字を確認してください。
この番号の左端の1桁目が「1」から始まっていれば新規格、「0」から始まっていれば旧規格となります。
もうひとつは、本体に印字された「ロゴやマーク」で判別する方法です。
カード挿入口の周辺などに、「●」が3つ並んだマークが表記されていれば新規格対応です。
また、「ETC2.0」のロゴマークのみであれば新規格ですが、ロゴの横に「■(四角)」のマークが付いているものは旧規格となります。
(※なお、新セキュリティ規格に対応している機器は、自動的に新スプリアス規格もクリアしています)
ここで注意したいのが、「古いETC1.0だからダメで、新しいETC2.0だから大丈夫」という思い込みです。
実は、ETC1.0であっても新規格に対応しているモデルは多数存在し、逆にETC2.0を名乗っていても初期の製品では新規格非対応(旧規格)となっているケースがあります。
よってバージョンだけで判断するのは危険です。
とはいえ、明日すぐに使えなくなるわけではなく、猶予期間は残されています。
この現状について、カー用品店のスタッフは過去の取材で次のようにアドバイスしています。
「新規格のルールがすぐに適用されるわけではないため、急いでETC車載器を買い換える必要はないかもしれません。しかし、製造年が古いETC車載器はすでに交換推奨対象となっている場合や、交換しないと使えないという場合もあるため早期の点検を案内しています」
また、古い年式のクルマに乗っているユーザーからは「最新のETC車載器が自分の古いクルマに取り付けられるのか不安だ」という相談も多いそうです。
これについて前出のスタッフはこう答えます。
「ETC車載器は車両の年式で取り付け可否が決まるのではなく、車載器そのものの製造年で決まります。そのため、古いクルマでも最新機器なら装着可能ですし、逆に新しいクルマでも旧型機器であると取り付けられません。まずはクルマについているETC車載器の製造年から判断するのが1番だと思います」
長年愛車に乗り続けている方や、中古車を購入したばかりという方は、自分のETC車載器がどの規格に該当しているのかを一度じっくり確認してみましょう。
いざ高速道路の入り口で立ち往生してしまう前に、計画的な機器のアップデートをおすすめします。
Writer: くるまのニュース編集部
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