突然メーターに「謎の!マーク」何の意味? ドライバーも「びっくり!」な表示、実は大事なモノだった! タイヤの日に覚えたい「空気圧」の大切さ
4月8日の「タイヤの日」にあわせ、タイヤの空気圧の重要さを再度確認します。空気圧は1ヶ月で約5%自然に低下し、不足すると偏摩耗やバーストのリスクが生じます。低偏平率タイヤの目視点検が難しい理由など、安全な走行に不可欠な空気圧管理の基本知識を解説します。
4月8日はタイヤの日… 空気圧の自然な低下と目視点検が困難な理由とは
自動車が路面と接している面積は、タイヤ1本につきハガキ1枚程度に過ぎません。
4月8日の「タイヤの日」にあわせ、自然に低下する空気圧の特性や、定期点検を怠ることで生じる影響について解説します。
目視での確認が困難な理由を含め、安全な走行に不可欠な基本知識をまとめました。
日常的に車両を運転するにあたり、タイヤの空気圧を測定する頻度はどの程度でしょうか。
給油などで店舗を訪れた際、スタッフから提案されて初めて点検を依頼するという状況も少なくないと考えられます。
業界団体が定期的な点検を推奨する一方で、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が過去に実施した調査では高速道路を利用する車両の約4分の1が空気圧不足の状態で走行しているとのデータも存在します。

4月8日に日本自動車工業会がSNS上で発信した情報によると、タイヤ内部の空気は意図的に抜かなくても、自然な状態で徐々に低下していく性質を持っています。
同会が実施したアンケートのクイズでも、1ヶ月間でどの程度空気圧が低下するかという設問に対し、「約5%程度」低下するという事実が回答者の多数を占めていました。
実際の調査データにおいても、適正な数値に調整したタイヤであっても、1ヶ月の経過でおおよそ5%の空気が抜けると規定されています。
この自然低下への対策として、通常の空気の代わりに窒素ガスを充填する方法が存在します。
窒素ガスを用いた場合の低下率は、通常の空気に比べて約半分に抑えられるとされています。
しかし、低下の速度を遅らせる効果はあっても完全に抜けないわけではないため、定期的な確認は欠かせません。
最低でも1ヶ月に1回程度の頻度で、現状の数値を把握することが推奨されています。
車両の重量を支え、路面に動力を伝えるタイヤですが、その接地面積は1輪あたりおおよそハガキ1枚ほどの広さにとどまります。
わずかな面積で車体を制御しているため、空気圧がメーカーの指定した適正値から外れている場合、走行時の性能に様々な影響を及ぼします。
指定された数値よりも空気圧が不足している状態では、タイヤ自体の変形量が増加します。
これにより接地面の摩耗が均等に進まない偏摩耗が引き起こされ、燃費性能が低下する要因となります。
また、車体の揺れが収まりにくくなり乗り心地が変化するほか、旋回時にタイヤが適切に機能せず安定性が損なわれることもあります。
さらに圧が低いまま走行を続けると、異常発熱によってタイヤが破裂(バースト)したり、ホイールから脱落したりするトラブルにつながる可能性も指摘されています。
反対に、空気を過剰に入れた場合でも、同様に偏摩耗が発生し、直進時の安定性や乗り心地に影響を与えることがわかっています。

空気圧が低下していることを、外観から判断できるかについては注意が必要です。
自転車のタイヤのように明確に潰れていれば変化に気づくことも可能ですが、自動車の場合は容易ではありません。
近年は、タイヤの断面幅に対する高さの比率を示す「偏平率」が低い、いわゆる低偏平タイヤを装着した車両が増加しているためです。
日本自動車連盟(JAF)が実施した検証結果によると、偏平率の違いによる見た目の変化が確認されています。
検証では、偏平率80%の商用バン用、65%のセダン用、50%および45%のスポーツカー用という4種類のタイヤを用い、適正値と半分の値を見分ける実験が行われました。
その結果、一般的な65%のタイヤでは参加したモニター全員が空気圧の低下を目視で識別できましたが、45%や50%、あるいは80%のタイヤを用いた場合は、全員が正確な判断を下せませんでした。
さらに、一輪のみ空気圧を半分にして運転する実験でも、偏平率45%のタイヤでは参加者3名中1名しか異常に気づくことができませんでした。
低偏平タイヤは側面部分の高さが低く、車体重量をホイールが直接支えるような構造になりやすいため、たわみが外観に表れにくいという特徴があります。
※ ※ ※
これらの検証結果が示す通り、見た目や運転中の感覚だけで空気圧の変動を正確に把握することは困難です。
適切な状態を維持するためには、専用の測定機器を用いた定期的な計測作業が必要となります。
空気圧の測定や調整は、給油を行うガソリンスタンドのほか、自動車ディーラー、カー用品店、タイヤ専門店などで実施することが可能です。
所有する車両の適正な数値は、運転席側のドア開口部などに貼り付けられている空気圧表示シールで確認できます。
測定を行う際の注意点として、長距離を走行した直後は内部の空気が熱によって膨張しており、本来よりも高い数値が表示されてしまいます。そのため、測定や調整はタイヤが十分に冷えている状態で行うことが推奨されます。
また、近年に販売された新型車などでは、あらかじめタイヤ空気圧警報装置(TPMS)が組み込まれている車種も存在します。
万が一の低下を車内で知らせてくれるシステムですが、仕様は車種によって異なるため、取扱説明書で動作条件などを把握しておくことが一つの方法です。
多くのクルマでは、空気圧に減った場合などメーター表示に「タイヤ空気圧警告灯が点灯します。
点灯する条件としては、タイヤの空気圧が規定値を下回ったり、空気圧の警報システムにトラブルが生じたときなどに点灯することで、異常を知らせる役割を持っています。
なお、タイヤに異物が刺さるなどによる空気漏れだけでなく、外気温の低下による影響で空気圧が下がり警告灯が点灯することも覚えておくと慌てません。
タイヤの空気圧は車が走るうえで大切なものです。定期的な計測を実施し、適正値を維持することが安全な走行へとつながります。
Writer: くるまのニュース編集部
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