“1リッターで23km以上走る”最新「“ちいさな”SUV」! 全長4.2m級の「トヨタ・ヤリスクロス」サイズ&1.2L「直3ターボ」搭載! フィアット「セイチェント ハイブリッド」どんなクルマ?
フィアットブランド初のハイブリッドモデル「600 Hybrid」が2025年5月に日本で発売されました。365万円からという価格と優れた燃費性能を備えるこの最新コンパクトSUVは、どのようなクルマなのでしょうか。
カプチーノのクリームをイメージした特別なボディカラー
フィアット「600(セイチェント)」の名は、1955年にデビューした小型セダンに由来します。ファミリームーバーとして欧州で大ヒットし、1969年の生産終了まで約260万台を記録したベストセラーモデルです。
2023年に復活した「600」のラインナップに、2025年5月27日、フィアットブランド初となるハイブリッドモデル「600 Hybrid(セイチェント ハイブリッド)」が加わりました。
BEV(電気自動車)版の「600e」がひと足先に2024年9月に日本で発売されていましたが、600 Hybridの投入でガソリンを使う選択肢がようやく誕生したかたちです。
デザインは600eと共通で、初代600と「500e」の両方からインスピレーションを得た愛らしいフォルムが特徴。フロントフェイスは「BIG SMILE」をコンセプトに、LEDヘッドライトを目に見立てた表情で、思わず笑顔になる親しみやすさを演出しています。
グロスブラックのアクセントをボディ各所に採用し、SUVらしい力強さも加えています。リアゲート右下部には「HYBRID」エンブレムが配され、ハイブリッドモデルとしての個性を主張します。

ボディサイズは全長4200mm×全幅1780mm×全高1595mm、ホイールベース2560mm。国産車でいえばトヨタ「ヤリスクロス」(全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm)に非常に近いサイズ感となっており、日本の道路事情でも扱いやすいBセグメントのコンパクトクロスオーバーに分類されます。
インテリアはアイボリーカラーを基調に、2スポークステアリングホイール、丸形メータークラスターなど初代600のエッセンスを随所に散りばめたデザインです。ラゲッジスペースは通常時385リットル、後席を倒すと最大1256リットルを確保しています。
注目のパワートレインは、最高出力136ps・最大トルク230Nmを発揮する1.2リッター直列3気筒DOHCターボエンジンに、最高出力22ps・最大トルク51Nmのモーターを内蔵した6速デュアルクラッチATを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムです。システム総合の最高出力は145psに達します。駆動方式は前輪駆動となっています。
このシステムの特筆点は、低速時に100%電動走行が可能な点です。最大約30km/hまではエンジンを始動させずモーターのみで走行でき、信号待ちの多い市街地では1時間あたり約50%はエンジンが停止した状態になるといいます。
その結果、WLTCモード燃費は「600 Hybrid」が23.2km/L、上級グレード「600 Hybrid La Prima(ラ プリマ)」が23.0km/Lと、Bセグメント輸入SUVとしてトップクラスの数値を達成しています。なお燃料はハイオクガソリンです。
グレードは「600 Hybrid(受注生産)」と「600 Hybrid La Prima」の2種類。「600 Hybrid La Prima」には18インチダイヤモンドカットアルミホイール、ハンズフリーパワーリフトゲート、ACC、360度パーキングセンサー、シートヒーターなど充実した装備が標準で備わります。ボディカラーはハイブリッド専用色の「シーグリーン」を含む計4色を設定。
価格(消費税込)は600 Hybridが365万円、600 Hybrid La Primaが419万円です。
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「マイルドハイブリッド」という呼称ながら、低速域での電動走行機能と23km/L台の燃費性能を備えている点が600 Hybridの特徴です。扱いやすいサイズ感と365万円という価格設定も含め、フィアットの電動化モデルに現実的な選択肢を加えた魅力的な1台といえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。









































