品川駅周辺の東西を直結! 国道1号と国道15号を結ぶ「環状4号線」 高輪エリアの新ルート工事進む! 未整備区間の現状は?
東京都港区で整備が進む都市計画道路「環状第4号線」。国道1号と国道15号を結ぶ未整備区間において、現在新たな道路を建設する事業が行われています。本記事では、区部の交通分散や品川駅周辺の国際交流拠点化を目的とした計画の背景をはじめ、事業の経緯や進行中の工事の具体的な内容について詳しく解説します。
国道1号と15号を繋ぐ! 品川の交通を分散する「環状第4号線」高輪区間の整備状況は?
現在、SNSでにわかに話題となっている「環状第4号線(高輪地区)」の整備事業について取り上げます。
同路線は、港区から江東区に至る都市計画道路であり、都心の交通を分散する役割を担っています。
今回は、品川駅周辺のまちづくりとも密接に関わる本計画のあらましや、長らく未整備となっていた区間を繋ぐ高輪区間の整備内容、現在現地で進められている工事状況について順を追って解説します。
環状第4号線は、港区高輪三丁目付近(起点は港区港南三丁目)から江東区新砂三丁目に至る、延長約28.8kmから約29.9kmにおよぶ区部環状方向の幹線道路です。
都市の骨格を形成する重要な路線の一つとして位置づけられており、放射方向の道路と接続することで都心部に集中する交通を分散化する役割を持っています。
本路線の整備地となる品川駅や田町駅の周辺地域は、本格的な国際化が進む羽田空港に近接しているという地理的特性があります。
加えて、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催や、2027年に予定されているリニア中央新幹線の開業を見据え、さらなる拠点性の強化が期待されているエリアです。
こうした背景から、東京都は2014年9月に「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」を策定し、この地域を「これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川」とする将来像を掲げました。
環状第4号線は、その中で地域の拠点性を高める道路ネットワークの一つとして整備および延伸を決定。
地域内外におけるビジネスや観光など、多様な交流を促進させる「東西交流軸」としての架け橋になることが期待されています。
これまで、環状第4号線のうち、目黒通りから第一京浜(国道15号)までの区間は唯一現道が存在せず、長らく未整備の状態が続いていました。
この区間について、海岸通りまで延伸させるとともに、車線数を4車線に決定するなどの都市計画変更素案が取りまとめられ、事業化に向けた環境影響評価等の手続きが実施されてきました。

高輪区間の詳細と整備効果は?
整備計画の中で「高輪区間」と呼ばれるのは、港区高輪三丁目地内を通る桜田通り(国道1号)から第一京浜(国道15号)までの延長約610mの範囲です。
計画幅員は25.6mから33.5mとなっており、4車線の車道を中心に、その両側には安全な歩道および自転車走行空間が設けられます。
道路の構造としては平面構造を基本としつつも、鉄道の線路および国道15号との交差部分については橋梁構造が採用されます。
さらに、国道15号へスムーズにアクセスできるよう、道路の中央部分には側道が整備される設計となっています。
交差点部分や各区間の横断図を確認すると、第一京浜との接続路(側道)部分では、中央の本線が地下方向へ潜るような立体構造となり、その両脇に片側3.5mの側道が確保されます。
中央帯は1.5m幅で整備され、歩道等も4.5mから6.5mとゆとりを持った幅員が確保される設計です。
また、高輪台駅側の平面部では、車道幅員が片側6.5mから9.5mとなり、右折レーンの設置や、高さ1.5mの遮音壁の整備なども盛り込まれており、周辺環境への配慮が伺えます。
本事業による整備効果は多岐にわたります。
第一に、環状方向のネットワークが形成されることで、交通の分散化と円滑化が図られます。
第二に、生活道路へ流入していた通過交通が減少するため、身近な道路の安全性が向上します。
第三に、緊急車両の速達性向上や、火災発生時の延焼遮断帯の形成といった防災性の向上が挙げられます。
電線類の地中化も計画されており、災害時に電柱が倒壊して道路が閉塞することを防ぎ、安全な避難経路や救援物資の輸送路を確保する役割も担います。

















