400馬力超えの「4ドアミッドシップ」!? ホンダ斬新「“最強”スポーツ」に再注目! V6ハイブリッドで「18km/L」目標!? 2001年登場の「デュアルノート」とは
400馬力級のパワーと低燃費を両立!? 20年以上前にホンダが発表した「デュアルノート」は、次世代スポーツのあり方を示したコンセプトカーです。その驚異的なシステムとは一体どのようなものだったのでしょうか。
驚異の「400馬力級」を掲げた!? 20年前にホンダが示した次世代スポーツの理想像
20年以上前、ホンダが「走りの歓び」と「環境性能」の両立を高次元で追求して発表したコンセプトカーが、いま再び注目を集めています。
その名は「DUALNOTE(デュアルノート)」。2001年の第35回東京モーターショーで世界初公開された、4ドア・ミッドシップレイアウトを採用するハイブリッドスポーツカーです。
「FUN MAX!」をテーマに開発されたDUALNOTEは、ドライバーの狙いに忠実に応える走りの楽しさと、地球環境への配慮を両立することを目指し、「人とクルマ、そして地球との調和」を掲げた次世代スポーツの提案として開発されました。
車名のDUALNOTEは、相反する2つの価値を高次元で融合させるという意味を持ちます。優れた回頭性と直進安定性、圧倒的なパワーと環境性能といった要素の両立を象徴しています。
最大の特徴は、4ドア・4シーターでありながら、エンジンを車体中央に配置したミッドシップレイアウトを採用している点です。

ボディサイズは全長4390mm×全幅1830mm×全高1215mm。全高は約1.2mと極めて低く、4ドア車でありながらスーパースポーツに近いシルエットを実現しています。
デザイン面も極めて個性的で、4ドア構成でありながらクーペライクなシルエットを採用し、実用性とスポーツ性を両立したスタイルとなっています。
ホンダはこの造形について、フロントノーズからリアウインドウにかけてを「エモーショナル(快適/優しさ)」、フロントタイヤ下部からリアウインドウ下端までを「ロジカル(強さ/勢い)」と位置づけ、相反する要素を上下で表現したと説明しています。
フロントマスクも独創的です。径の異なる複数の丸形ランプを組み合わせ、グリルを持たない構成を採用しています。
パワートレインには、3.5リッターV6 DOHC i-VTECエンジンをミッドシップに搭載。これにホンダ独自のハイブリッドシステム「IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)」を組み合わせ、さらにフロントに駆動用モーターを配置した電動4WDシステムを採用しています。
このシステムにより、前輪はモーターで駆動し、後輪はエンジンとモーターで駆動する構成となり、当時としては先進的なトルク配分制御を実現していました。
最高出力は400PS、最大トルク40kgm以上を目標値として掲げ、10・15モード燃費では18.0km/Lを目指すとされていました(いずれも目標値・社内計算値)。
さらに、駆動力制御システム「ATTS」と車両挙動安定化制御「VSA」を統合制御することで、ドライバーの操作に忠実に応答する高い操縦性の実現も狙いとされていました。
インテリアには、必要に応じて情報を表示する格納式ディスプレイや、遠赤外線カメラによるナイトビジョン、奥行き感のある表示を可能とする3Dディスプレイなど、当時の先進技術が採用されています。
DUALNOTEは市販化には至りませんでしたが、そのコンセプトはその後もさまざまな形で展開されました。2002年には同モデルをベースとしたアキュラ版「DN-X」が登場し、ニューヨーク国際オートショーで北米デビューを果たしています。
また、テレビゲームシリーズ「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」「グランツーリスモ4」「グランツーリスモPSP」「グランツーリスモ5」「グランツーリスモ6」にも収録されており、「グランツーリスモPSP」「グランツーリスモ5」「グランツーリスモ6」にはアキュラ版のDN-Xにも登場しています。
こうした展開からも、DUALNOTEは単なるコンセプトカーにとどまらず、その存在感と先進性によって長く語り継がれているモデルのひとつといえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






















