全長5.9m! トヨタが「“新型”巨大アメリカンモデル」を発売! 左ハンドル&「豪華装備てんこ盛り」の「タンドラ」をそのまま販売! 米国産の巨大トラックは“ちょっと不便”もあり? どんな車なのか
トヨタが国内で販売を開始する米国製のピックアップトラック「タンドラ」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
アメリカンサイズ&豪華装備で欲しい人にはまたとないチャンス
トヨタは2025年末、アメリカ生産の3車種について、日本への導入を検討していると発表しました。
そして2026年4月2日、「タンドラ」と「ハイランダー」の2車種の導入が正式に発表され、東京都内のトヨタ販売店「トヨタモビリティ東京」を皮切りに販売を開始することがアナウンスされました。全国での販売は今夏以降を予定しているとのことです。
このうち、今回は日本に導入されたフルサイズピックアップトラックのタンドラがどのような仕様となっているのかを紹介します。
タンドラは1999年に初代モデルが登場した、アメリカ市場をメインターゲットとしたフルサイズピックアップトラックです。今回日本に導入されるのは2022年に登場した3代目の現行モデルとなります。
現地では3.5リッターV型6気筒のインタークーラーターボガソリンエンジンと10速ATの組み合わせと、そこにモーターを組み込んだ「i-FORCE Max」と名付けられたハイブリッドモデルの2種類のパワートレインが用意されます。
このうち日本に導入されるのは、i-FORCEと呼ばれる純ガソリンモデルです。

その最大出力は290kW(約394馬力)、最大トルクは649N・m(アメリカでの測定値)と圧倒的で、2.6トンの重量ボディを軽々加速させてくれることでしょう。
ただその代償として、現地仕様での市街地燃費は約7.5km/L相当となっており(日本仕様は未公表)、さらに122リッターもの燃料タンク容量は伊達ではないと言えそうです。
アメリカ現地では道具としてのエントリーモデルからi-FORCE Maxを搭載する本格派のモデルまで、多彩なラインナップを誇りますが、なかでも日本に導入されるのはガソリンモデルの上級グレードである「1794 Edition」です。
このグレード名は、タンドラの生産工場があるテキサス州アントニオの敷地がもともと牧場であり、その牧場が1794年、スペイン人入植者のイグナチオによって開墾されたことに由来したもの。
上級グレードということもあって、ピックアップトラックでありながら12.3インチTFTカラーメーターや本革パワーシート、パノラマムーンルーフが備わり、ヒッチメンバーやトーイングヒッチも標準装備となるなど、非常に豪華なものとなっています。
ボディサイズは全長5930mm×全幅2030mm×全高1980mm、ホイールベースは3700mmと、さすがにアメリカンフルサイズピックアップトラックを感じさせる堂々たるサイズです。
しかし実は、これでもタンドラのラインナップの中では最もコンパクトなもので、彼の地ではホイールベースと全長がさらに300mmほど長い仕様も存在しているのです。
このように日本ではかなり規格外とも言えるタンドラは、米国製乗用車の認定制度によって輸入販売がなされるものとなりますが、日本での使用にあたって、ヘッドライトの光軸を左側通行用に変更し、リアの赤色ウインカーはオレンジに、シーケンシャルターンライトはなしに変更。
またメーター表示も日本の使用環境を踏まえて変更し、発煙筒や最大積載量ラベルの貼り付け、ランプスイッチの変更など、日本国内の法規に適合する改良もなされています。
一方で、データ通信モジュール(DCM)はアメリカ仕様のままであり、コネクテッドサービスは使用できず、地図データも同様で、ナビ機能やロードサインアシスト(標識認識機能)、ナビ連携のヘッドアップディスプレイも正しく作動しません。
ラジオも周波数帯が異なるため、一部の局を除いて聴取できないといった制限が存在するほか、オートエアコンの温度表示も華氏(F)となるので、慣れるまでは混乱する可能性もありそうです。
ただ、Apple Car Play・Android Autoは日本語表示となり、ナビ機能なども使用できるので、そこまで不便を感じるシチュエーションは少ないのかもしれません。
そのほか、塗装の品質も海外市場向けとなり、国内向けの車両とは仕上がりが異なる可能性があるともアナウンスされていますが、この辺りは輸入車として割り切りが必要と言えるでしょう。
そんなタンドラの価格(消費税込)は1200万円とかなりの高額となりますが、現地価格を日本円に換算(2026年4月上旬のレート)して約1020万円であることを考えると、日本向けに手直しがなされ、輸送費もかかることを考えれば、妥当と言えるかもしれません。
なにより、生粋の左ハンドルのアメリカ車を日本のトヨタディーラーで普通に購入でき、しかもメンテナンスも受けられると思えば、欲しい人にとってその価値はプライスレスであることは間違いありません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。






































