ホンダのちいさな「“MR”スポーツカー」! 超軽量ボディに高回転「V4」エンジン搭載! 「乗ってみたい」の声もある「プロジェクト2&4」が話題に
ホンダが2015年に発表したコンセプトスポーツ「プロジェクト2&4」が、今なおファンの間で熱く語られています。二輪の開放感と四輪の運動性能を融合し、MotoGPマシンのV4エンジンを搭載した超軽量ボディーはまさに規格外。ホンダの情熱が詰まった「伝説の一台」の衝撃を振り返ります。
四輪車の安定性と二輪車の瞬発力を両立!
自動車メーカーが自社の技術力や未来へのビジョンを具現化するコンセプトカー。夢を提示する役割を終え静かに表舞台から消えていったモデルも少なくありませんが、発表から10年以上が経過してもなお、ファンの心に強く刻まれている一台があります。
それが、ホンダが2015年のフランクフルトモーターショーで世界初公開した「Honda Project 2&4 powered by RC213V(以下、プロジェクト2&4)」です。
二輪の開放感と四輪の運動性能を一つに融合させるという、世界唯一のモビリティメーカーであるホンダにしか成し得ない挑戦から生まれたモデルでした。

この独創的なマシンは、ホンダがグローバルに展開する社内デザインコンペティション「グローバルデザインプロジェクト」から誕生しました。
世界中のデザインスタジオから集まった80名以上のデザイナーが、既存の枠組みにとらわれない次世代のファンモビリティを提案。その熾烈な競争を勝ち抜いたのが、このプロジェクト2&4だったのです。
開発には埼玉県にある二輪と四輪それぞれのR&Dセンターがタッグを組み、両者の強みを限界まで引き出す手法が採られました。
エクステリアは、1960年代のF1参戦マシン「RA272」を彷彿とさせるホワイトのボディーに日の丸を配したカラーリングを採用。フレームやメカニズムをあえて露出させる「ミニマムカバーデザイン」によって、機械としての美しさと機能性を両立させています。
スペックは、現代の基準で見ても極めて過激です。最大の特徴は、ミッドシップに搭載されたパワーユニットにあります。MotoGPクラスを制した競技専用マシン「RC213V」の公道仕様車である「RC213V-S」用の999cc V型4気筒エンジンを心臓部に採用しました。
この超高回転型ユニットは、四輪用に最適化されたうえで、1万3500rpmという驚異的な回転数で214PSの最高出力を発生。トランスミッションには専用開発の6速DCTを組み合わせ、二輪由来のダイレクトな加速感を実現しています。
さらに驚くのは、徹底した軽量化です。全長3020mmという軽自動車を下回るサイズに、二輪のフレーム構造を応用したバックボーンフレームを組み合わせた結果、車両重量はわずか405kgに抑えられました。
この超軽量ボディーに200馬力オーバーのエンジンという組み合わせは、四輪車の安定性と二輪車の瞬発力を高次元で両立させています。
運転席の構造も唯一無二です。プロジェクト2&4にはキャビンもフロントスクリーンも存在しません。ドライバーは、車体からせり出したような位置に設けられた「フローティングシート」に身を預け、地面すれすれの視界で疾走します。
この設計により、ドライバーは全身で風を感じ、路面の変化をダイレクトに把握することが可能です。四輪ならではの強力な横Gに耐えながら、二輪車のような圧倒的な開放感を味わえる、「新たなドライビング感覚」を提案するものでした。
ネット上では、「初めて見た時の衝撃が忘れられません!」「これ市販されたら人気出るだろうな」「ガチ欲しかったコンセプトカー」「乗ってみたい」「今のHONDAに出してほしい」といった、羨望や期待の声が現在でもあがっています。
残念ながら、安全基準や法規制の壁もあり、市販化という夢が叶うことはありませんでした。しかし、この情熱的なコンセプトは、後にドライビングシミュレーターゲーム「グランツーリスモ」シリーズに収録され、現在もバーチャルの世界で多くのファンにその過激な走りを届け続けています。
ホンダの「Project 2&4」は、単なる展示物ではなく、走る楽しさの原点を問い直す象徴的な存在です。こうした「遊び心」と「技術への執着」が同居する姿勢こそが、多くのファンを惹きつけてやまないホンダの真髄といえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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