ホンダ 新型ステップワゴン ハイブリッドの実燃費を徹底チェック! 峠道やクルコン利用時もテスト
ホンダ ステップワゴンに2017年9月、待望のハイブリッドモデルが設定されました。今回はこの「ステップワゴン スパーダ ハイブリッド」を走らせて、実際の燃費をチェックしてみました。
ステップワゴンに追加されたハイブリッドの実燃費やいかに
ステップワゴンはミニバンの人気車種の1台です。従来は1.5リッターガソリンターボエンジンを積む仕様だけでしたが、2017年9月には待望のハイブリッドモデルを設定。人気の仕様になっています。今回はそんなステップワゴンのハイブリッドを走らせて、実際の燃費をチェックしてみました。
まずは、実際に記録した燃費(車両の燃費計に表示された値)をお伝えしましょう。
・市街地:16.3km/L
・高速道路(クルーズコントロール非使用):16.7km/L
・峠道:14.3km/L
・高速道路(クルーズコントロール使用):18.4km/L
当日の気温は車両の温度計で20度前後。道路は、市街地、高速道路、峠道のいずれも交通の流れは順調でしたが、雨が降っていたので乾燥路面に比べると若干控えめの燃費記録になってしまったと思われます。
走行時は「ECON(イーコン)」と呼ぶトランスミッションや空調の制御を燃費重視にするモードはオンにし、エアコン設定はオートで25度にして常に作動させました。運転は燃費走行を意識しないよう心掛け、特別なテクニックなどを使わずに走って計測しているので、誰が運転しても近い状況になるはずです。
それではセクションごとの状況を見ていきましょう。
燃費計測は早朝出発し、最初はいわゆる「コールドスタート」。エンジンが冷え切った状態からハイブリッドシステムを起動して走り始めました。市街地区間は東京都稲城市から多摩川沿いに南下したあと、世田谷区を東西方向に貫く世田谷通りを郊外から都心方向に向かって合計14.3km走行。7時前後の時間帯なので、朝の通勤渋滞の真っ最中でした。ストップ&ゴーを繰り返し、信号待ちで完全停止している時間もながかったので燃費にとっては不利な状況でした。
しかしながら16.3km/Lという燃費は、約1.8トンの車両重量を考えれば大健闘といえます。ステップワゴンのハイブリッドに搭載されている「スポーツハイブリッドi-MMD」というシステムは高速道路ほどの速度領域を除けばエンジンは発電機に徹してモーターで走行します。そのためストップ&ゴーを繰り返しても純エンジン車にくらべてエネルギー効率が良く、結果としてミニバンとは思えない優れた燃費を実現できたといえるでしょう。
東京インターを入ってクルーズコントロールを使わずに制限速度をキープし、83.8km先の御殿場インターまで走った高速区間往路。その燃費は16.7km/Lでした。一般的に高速道路巡行の燃費は一般道に比べて優れた値となりますが、今回はほとんど差がつきませんでした。
これには2つの理由が考えられ、ひとつは高低差がほぼなかった一般道に対して、高速往路区間の後半は急こう配の上り坂で燃費にとっては不利な状況だったこと。もうひとつは効率のいいハイブリッドシステムのおかげで市街地区間での燃費がよかったからといえそうです。