眠気は「切替え機能」が原因? 空調の「内気」「外気」どっちが正解? 意外な落とし穴とカーユーザーの実体験

クルマのエアコン設定、「内気循環」と「外気導入」を正しく使い分けられていますか。 実は「内気」のまま走り続けると車内の二酸化炭素濃度が急上昇し、眠気や疲労の原因になることが判明しています。本記事では、基本となる「外気」の重要性と、ユーザーから寄せられたリアルな使い分けテクニックを解説します。

では…「内気」が必要な場面はいつ?

 一方で、「内気循環」を積極的に選択する合理的な理由も存在します。

 主な理由として挙げられるのは、外気の不快な臭いの侵入防止と、空調の冷却効率の向上です。

 外気からの臭いの侵入については、走行環境が大きく影響します。

 ユーザーからは、「深夜の首都高速は、毎日のように工事での車線減少を知らせる発煙筒の煙がモクモクとしていて、車内に入ってくると嫌な臭いです」といった、特定の道路状況における排煙を避ける事例が寄せられています。

 また、トンネル内での運用については、「トンネルで内気循環にするのに一定時間が経過すると外気導入に切り替わってしまい、長いトンネルで臭い思いをしたことがありました」という経験談も。

 夏季における冷房効率の観点では、「内気循環」の優位性を主張する意見が目立ちます。

「夏の暑い日でクーラー入れる時は内気1択ですね。涼しい空気を車内だけで循環させた方が圧倒的に効率いいです。外気だと外の暑い空気を絶えず冷やしてないといけないので」というコメントにあるように、すでに冷却された車内の空気を再循環させることが、冷房負荷の低減につながるという認識が広く共有されているようです。

 別のユーザーも「真夏の冷房が効かない時だけ内気循環にします」としており、温度条件が厳しい状況下での限定的な使用が報告されています。

 なお、花粉の侵入を懸念して「内気循環」を選択するドライバーもいますが、JAFの検証によれば、近年のエアコンフィルターはある程度の花粉を除去する能力を備えているため、過度な心配は不要とされています。

 ユーザーの中にも、「最近のエアコンフィルターは優秀で、純正部品で花粉どころかPM2.5も取る上位クラスのがあるので、速攻で交換した」と、フィルターの性能を信頼して外気導入を利用するケースがあります。また、「エアコンを点けていなくても外気は必ずフィルターを通るから」と、空調システムの構造について補足するコメントも寄せられました。

内気循環」と「外気導入」は違いを理解して、切替えることが重要(画像はイメージ)
内気循環」と「外気導入」は違いを理解して、切替えることが重要(画像はイメージ)

ユーザーの換気テク

「外気導入」と「内気循環」の長所と短所を踏まえ、双方を組み合わせたり、物理的な換気を取り入れたりする独自の工夫を行うユーザーも少なくありません。

 窓を意図的に開けるという手法は複数のユーザーから挙げられました。「長年基本は外気導入で走ってましたが、今の車は内気循環がデフォルトみたいな感じ。なのでそれも昔からの通り運転席の窓を指2本くらい開けてます」と、車両の標準設定に合わせつつ物理的な換気を行う事例や、「走行時の空調は内気循環で後方ドアガラスを少し開けています。ドアバイザー有れば雨は入りません」と、換気経路を自ら確保する運用方法も寄せられました。

 この点について、「真夏や真冬は内気一択だが窓を少しの間だけ開けるとかはどうなんだろうか」と、窓開け換気の有効性に関心を寄せる声もありました。

 また、車両の装備を活用する意見として、「サンルーフのチルトアップを使用すると猛暑時に駐車していて暑くなった車内の空気を素早く入れ替える事ができます」というコメントもあり、空調システム以外の手段で車内の空気の滞留を防ぐアプローチも実践されているようです。

※ ※ ※

 結論として、空調の設定は走行状況や目的に応じたこまめな切り替えが有効であるといえます。

 通常時は「外気導入」を選択して車内のCO2濃度を低く保ちつつ、トンネル内や先行車両の排気ガス、特定の異臭が気になる場面、あるいは真夏に急速な冷却が必要な場面においてのみ「内気循環」に切り替える運用が推奨されます。

 万が一、花粉対策などで「内気循環」を長時間継続して使用する場合は、最低でも1時間に1回程度の換気を行うことが望ましいとされています。

 漫然とオート機能や単一の設定に依存するのではなく、外の環境や乗員の体調に留意しながら、意識的に空調モードを選択することが安全な運転環境の構築に寄与します。

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Writer: くるまのニュース編集部

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