トヨタ 新型「カムリ WS」セダン復権へ本気の挑戦 20代から30代支持に驚きも
2017年に10代目へと進化を遂げたトヨタ「カムリ」。登場から約1年の2018年8月に新グレード「カムリ WS」を追加しました。従来のカムリよりスポーティで上質なモデルです。
カムリのスポーティモデルとして追加されて「カムリWS」
トヨタの「カムリ WS」は、2017年10月に登場した10代目「カムリ」の新グレードモデルです。従来のカムリより、エッジの利いたスポーティなデザインと高い操舵性を実現しています。
エクステリアは、低重心のワイドボディに装着されたスポーティなパーツを装備し、走りの良さを感じさせるデザインを実現。フロントグリル、リアスポイラーなどの外装部品をはじめ、ブラック塗装の18インチアルミホイールや左側2本出しのマフラーカッターを専用設定しています。
インテリアは、専用シート、パドルシフト、メタリックな風合いのインストルメントパネルオーナメントを採用。足回りの部分においては、「カムリ」や「カムリ SE(北米仕様)」より操安性や乗り心地を向上させています。
新グレード「カムリ WS」の導入背景やデザインコンセプトについて、トヨタ自動車株式会社のチーフエンジニア 勝又正人氏は次のように話します。
――「カムリ WS」のターゲットについて教えてください。
もともと、導入済みの「カムリ」についても、常に若者に購入してほしいと考え企画しています。年齢層としては、30代後半から40代前半の方に購入していただけたらと思い開発しました。ただ、10代目「カムリ」においては先代カムリからの乗り換えが多く、50代後半の方で占めています。
また、他社の国産ラグジュアリーセダンや欧州メーカーのミドルセダンに乗っているような方から『久しぶりに気になるクルマがあるんだけど』という形で販売店に足を運んでいただいています。
今回の「カムリ WS」については、先行受注の段階において予想より若い20代や30代の方々にもご購入いただいているのには正直、ビックリしています。
――10代目「カムリ」登場の1年後に「カムリ WS」を導入した背景を教えてください。
基本的には、お客様のリアルな反応を基にしています。この「カムリ」は、国内導入時にあまり多くのラインナップ展開をせず、お客様の反響を見て導入していく考え方をしています。そのため、「カムリ WS」も当初から導入を考えていたわけではありません。「カムリ」は、グローバルモデルとして世界中でいろいろなラインナップが存在し、「カムリ WS」もお客様の反響をマーケティングした結果、展開することにしました。