トヨタ斬新「“4列8人乗り”FRミニバン」に注目! 全長5.3m×全幅1.97mの巨大ボディ×「2.8Lディーゼルターボ」搭載! 「ひろーい豪華内装」の“3列6人乗り”も魅力的な「グランエース」って?

2026年は日産の新型「エルグランド」の登場など、高級ミニバン市場の動きが慌ただしくなっています。そんななか、かつて独自の存在感を放っていたトヨタ「グランエース」の存在を振り返ります。

全長5300mmの圧倒的サイズ感

 2026年の高級ミニバン市場は、これまで以上に注目度が高まっています。日産からは新型「エルグランド」の登場が話題となり、さらにトヨタ「アルファード」にも一部改良の噂が浮上するなど、各メーカーの動きが活発になっています。

 移動時間そのものを快適に過ごせる空間づくりが求められるなか、かつて独自の立ち位置を築いていたモデルを改めて振り返る声も少なくありません。

 その1台が、トヨタ「グランエース」です。2019年12月にデビューしたこのモデルは、存在感のある大型ボディと上質な室内空間によって注目を集めましたが、2024年4月には生産終了が発表されました。

 販売期間は約5年と決して長くはありませんでしたが、一般的な高級ミニバンとは異なるキャラクターを持っていたことで、現在でも印象深いモデルとして語られています。

4列シートを備えた8人乗り仕様は送迎用途にも適した設計だった
4列シートを備えた8人乗り仕様は送迎用途にも適した設計だった

 グランエースは、トヨタ「ハイエース(H300系)」をベースに開発されたモデルです。ただし、単なる乗用仕様ではなく、日本市場向けにラグジュアリー性を高めた専用設計が数多く盛り込まれていました。

 商用車由来の頑丈な構造を活かしながら、快適性や静粛性を高め、高級ミニバンとして成立させている点が特徴です。

 ボディサイズは全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mmと非常に大柄で、街中では圧倒的な存在感を放っていました。

 一方で、全高の高さや全幅の広さから、立体駐車場の利用が難しいケースもあり、日本の道路環境では取り回しに気を使う場面もありました。

 エクステリアは、スクエアなシルエットを活かした重厚感のあるデザインでした。フロントには大型グリルが採用され、押し出し感の強いスタイルを形成しています。

 さらにリアにはL字型テールランプを配置し、ワイド感を強調。17インチホイールとのバランスも含め、大型車らしい堂々とした雰囲気が印象的でした。

 インテリアは、派手さよりも落ち着きと快適性を重視した仕上がりとなっていました。ブラックを基調にしながら、木目調や金属調パネルを組み合わせることで、高級感を演出しています。

 長時間の移動でも疲れにくい空間づくりが意識されており、ショーファーカーとしての役割も強く感じさせました。シートカラーにはブラックとニュートラルベージュが設定され、利用シーンに合わせた選択が可能でした。

 室内長3290mm、室内幅1735mmという広さも、グランエースの大きな魅力です。特に上級仕様の「Premium」グレードでは、2列目と3列目に独立式エグゼクティブパワーシートを採用。

 本革シートに加え、電動リクライニングやオットマン、温熱機能まで装備されていました。

 移動中でもゆったりとくつろげる環境は、まさに高級ラウンジのようだったといえるでしょう。

 一方、「G」グレードは8人乗り仕様で、実用性を重視した構成となっていました。4列目シートはチップアップ式を採用しており、荷室スペースを柔軟に拡大できます。

 そのため、大人数での移動だけでなく、送迎用途や法人利用にも適したモデルとして一定の需要がありました。

 安全装備についても充実しており、「トヨタセーフティセンス」を標準搭載。さらに、パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターなども備え、大きな車体でも安心して運転できるよう配慮されていました。

 運転支援機能の充実は、ショーファーカーとして利用される場面でも大きな安心材料だったといえます。

 搭載されているエンジンは、2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボです。最高出力177馬力、最大トルク450Nmを発生し、FRレイアウトと6速ATを組み合わせています。

 圧倒的な加速性能を狙った仕様ではありませんが、大柄なボディを余裕を持って走らせるには十分な性能を備えており、高速道路での安定感にも定評があります。

 価格(消費税込み)は2019年11月発売当時でGが620万円、Premiumが650万円と、ミニバンとしては高価格帯に位置していたこともあり、個人ユーザーだけでなく法人需要も視野に入れたモデルでした。

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Writer: くるまのニュース編集部

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