価格は約130万円 コースから舞い降りたオフロードモデル 新型「CRF450L」登場
ホンダは、モトクロス競技専用車両をベースにしたオフロードモデル「CRF450L」を9月20日に発売します。ターゲットや価格設定は的確なのでしょうか。ホンダに聞いてみました。
競技用車両を公道で走らせる! スペシャルなモデル登場
ホンダは、モトクロス競技専用車「CRF450R」をベースに、公道での走行に必要な保安部品などを装備し、コンペティションモデルのポテンシャルを体感する事が出来る本格オフロードモデル「CRF450L」を9月20日に発売します。
CRF450Lは、「Attack next trail」を開発のキーワードとして、CRF450Rで培ったオフロードでの走破性を有し、公道走行を含めた幅広いシーンで操る楽しさを実現したモデルです。
ホンダ広報部に新型「CRF450L」についておうかがいしました。
――新型「CRF450L」のターゲットにされているユーザー層をお聞かせください。
メインはオフロードバイクユーザーを想定しております。競技車両のCRF450Rのもつ本格的なオフロード走行性能を、幅広い状況で楽しみたいユーザーになります。特にナンバーが付くことによって、トレールを分断する公道で立ち止まることなく走行できることができます。
――CRF450Rとの価格差が30万円ほどありますが理由をお聞かせください。
ベースモデルの CRF450Rに、公道走行に適したエンジン性能や6速ミッションの採用。また、より幅広い路面状況(舗装路や未舗装路)に対応できるように、フレームやスイングアームの剛性アップ、サスペンションも最適化を図っております。保安部品装着や排出ガス規制にも対応していますので、決して高い価格設定ではありません。
パワーユニットは「CRF450R」に採用されている水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒エンジンをもとに、バルブタイミングなど細部の仕様を変更し、低回転域の粘り強さと、中回転から高回転域にかけての扱いやすい出力特性を実現。さらに、新設計のマフラーはO2センサーを備え触媒を内蔵することで排出ガス規制に対応しています。
車体はCRF450Rのフレーム、スイングアームをベースに各部の剛性を最適化し、フロントフォークとリアサスペンションには専用のセッティングを施す事で、オフロード走行に必要な路面追従性と公道走行時の快適性を追求しています。
専用設計のチタン製フューエルタンクは、スリムなライディングポジションを実現しながらも7.6リットルのタンク容量を確保。また、すべての灯火類はLEDを採用することで軽量コンパクト化を図り、消費電力を低減。視認性の良いデジタルメーターや転倒時のダメージを軽減するフレキシブルラバーマウントをウインカーに採用しています。
ベースモデルのCRF450Rと同様にモトクロスマシンの機能美を追求した外観は、公道走行に必要な保安部品などを装備し、カラーリングもモトクロスマシンに採用されているエクストリームレッドを主体に、ホイールリムをブラックとすることで精悍なデザインとされています。
「CRF450L」の価格(消費税込)は、129万6000円、国内年間販売計画台数は500台。なおベースモデルの「CRF450R」96万6600円です。
【了】