ホンダ「新型プレリュード」の“エアロ仕様”に注目! 「5代目から6代目」でどう変わった? 「24年分の進化」は“常用速度”で効果抜群!? 走りを“レベルアップ”するアクセサリーを検証!
ホンダ車のアクセサリーを手掛けるホンダアクセスのパーツは「プレリュード」とともに進化してきた歴史があります。今回は、山本シンヤ氏が旧型の5代目プレリュードと最新の6代目プレリュードのアクセサリー装着車を乗り比べ、その進化について解説します。
最新のプレリュードのエアロパーツは「常用域」でも実感できる?
続いて6代目のエアロパーツ装着車に乗り替えます。5代目とは24年の差があるので、クルマとしての素性は隔世の感があります。ノーマルでも走りに大きな不満はありませんが、エアロパーツの装着でプレリュードらしさがさらに引き上げます。
具体的には操舵力はそのままに、ステアリングフィールがいい意味でキレが抑えられた穏やかな特性に変化しています。といっても、ダルな特性になったわけではなく、心地よい“タメ”が追加された感じです。

フットワークも同じ印象で、「シビックタイプR」譲りといえるような、ノーズがインに吸い込まれるように旋回していくノーマルに対して、エアロパーツ装着車はより素直/より自然/よりジェントルに旋回します。
さらにFFながらもリアタイヤを今まで以上に効果的に活用し、クルマ全体で旋回する感覚が増しています。
恐らく、エアロパーツの実効空力効果で「前後のリフトバランスが整う」「リアタイヤに荷重が掛かりやすくなる」「4つのタイヤをより効果的に使って曲がることが可能になる」「結果的にリアの安定性・安心感がより増す」「上のような印象に繋がる」、というわけです。
もちろんエアロパーツは直進安定性にも効いており、ノーマルよりもステアリングを握る力を強めることなく、ビシーッと真っすぐ走ってくれます。まるでワイドトレッドになったかのように。その結果、レーンキーピングアシストの精度も確実に上がっています。

ちなみに6代目には走りの特性が変化するドライブモードが装着されていますが、個人的にはエアロパーツとの相性が最も良いと感じたのは「スポーツ/GT」ではなく「コンフォート」です。
バネ下は無理に抑え込まないスムーズな足の動きで路面の凹凸を上手にいなしつつも、バネ上は空気の力でクルマの無駄な動きを抑えるので、優しいけどシッカリ感のある乗り味を実現。その結果、スペシャリティクーペらしさはより増したかなと感じます。
ちなみに、これらの印象は常用域でも実感できるレベルです。
その理由は一口にエアロパーツといっても、レーシングカーのようにダウンフォースで無理やりクルマを押さえつけるのではなく、空気を味方にしてクルマのバランスを整える“実効空力”に基づいて開発されたアイテムだからです。
確かに、5代目のそれと比べるとデザインも規模も控えめですが、走らせると24年分の違いは歴然でした。
「最小限の変更で最大限の効果を生む」。これこそがホンダアクセスがこれまで長きに渡って培ってきた知見・ノウハウの賜物です。
カスタマイズパーツは料理でいうと塩コショウのような存在ですが、シェフの振り方次第で旨味はさらに増します。ホンダアクセスの実効空力エアロパーツは、そんなアイテムといっていいと思います。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


















































