世界中が待ち望んだライトウェイトスポーツ「ロードスター」の歴史はここから始まった
メーカー自らがレストアサービスをスタート
いまなお多くの初代ロードスター・オーナーが存在することに対して、マツダは2017年12月に『NAロードスターレストアサービス』のスタートを発表しました。
オーナーの“初代ロードスターを永く乗り続けたい”という愛情と熱意に加え、マツダの“長く愛されてきたクルマを愛でる文化を育てたい”という双方の願いを叶えるためにスタートしたプロジェクトです。
その指揮は、パワートレイン設計で1991年に『ル・マン』でマツダ「787B」を総合優勝に導き、4代目「ロードスター(ND型)」の開発主査を務め、現在は『ロードスターアンバサダー』の肩書を持つ山本修弘氏が行なっています。
山本氏は、『東京オートサロン 2018』のマツダブースでも、細かな部品のことやシャーシ性能に関することなど、来場者からのマニアックな問い合わせにも対応していました。
対象車の制約やレストアメニューの制約もあるとしながら、発売当時のフィーリングを復元するためにさまざまなサービスを展開しています。
パーツ関連では、初代ロードスターに標準装着されていたブリヂストン製タイヤ「SF325」の復刻、当時の幌に使われていた素材に近い「復刻ソフトトップ」を用意しています。
また、「Vスペシャル」に装備されていたナルディ社製ステアリングホイール、シフトノブをはじめ、良い状態に戻すために不可欠な細かなパーツも復刻。このサービスによってレストアが施された車両を見た人は「どう見ても新車」と驚きの声を上げるほどの仕上がりとなっています。
レストアサービスを申し込まなくても、復刻パーツの購入のみであれば、マツダグループの販売店及び部品販売会社から購入可能です。初代ロードスターのオーナーをはじめ、これから乗りたいと考えているユーザーにも嬉しいサービスといえ、マツダの『ロードスター』に掛ける想いが伝わってきます。
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