世界中が待ち望んだライトウェイトスポーツ「ロードスター」の歴史はここから始まった

1989年に登場した初代「ロードスター」は、いまなお世界中に多くのファンが存在します。発売から28年経った2017年にはマツダから「NAロードスターレストアサービス」が開始されるなどメーカーからもユーザーからも愛され続けているクルマです。動画付きでお届けします。

ライトウェイトスポーツカーの灯を再燃

 1989年2月、マツダはアメリカで開催された『シカゴ・モーターショー』に1台のオープン・ライトウェイトスポーツカーを出品しました。そのクルマは「MX-5 ミアータ(Miata)」。国内外の反響は大きく、日本では「ユーノス・ロードスター(NA型)」として1989年9月に発売。本格的ライトウェイトスポーツカーでありながらも車両本体価格170万円ということで、バブル経済の追い風もあり大ヒット作となりました。

初代「ロードスター」のディテール

 デビュー当時、200万円を切る価格のオープン2シーターはライバルもいなく、ロードスターはバックオーダーを抱えるほどの人気を博しました。納車までの期間が待ちきれず、アメリカから左ハンドルの「MX-5 ミアータ」を逆輸入する業者も現れるなど、多くの人がロードスターに夢中になったのです。

 ちなみに、「ユーノス」という名称は、当時のマツダ販売チャネルのひとつ「ユーノス」ブランドから登場させたからです。そのため、ボディには「マツダ」のロゴはありませんでした。

 搭載されたエンジンは、直列4気筒1.6リッターDOHC4バルブのB6-ZE型で、最高出力は120PSでした。このエンジンは当時のファミリアシリーズからの流用ですが、開発期間の短縮とコストを抑える目的があったからです。ターボなどで高出力化が進んでいた時代としては出力は低めですが、エンジン内部の機械損失や摩擦抵抗などの低減などにより、レスポンスを重視したつくりになっていました。

 パワフルではなくてもリニアに回転が上昇するエンジン特性と、ストロークが小さく小気味よくギアチェンジできるトランスミッション。940kgの軽量ボディに組み合わされた4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションによる、シャープなハンドリング。これらが相まってロードスターの代名詞である『人馬一体』のフィーリングを具現化し、多くのドライバーを魅了しました。

 こうしてロードスターは、消えかけていたライトウェイトスポーツカーの灯を再燃させました。後にBMW Z3やメルセデス・ベンツ SLK、ポルシェ ボクスター、MGF、ホンダ S2000が矢継ぎ早にデビューするなど各メーカーへの影響も大きく、その礎にもなったのです。

初代「ロードスター(NA型)」の詳細を画像で見る(10枚)

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