トヨタ「“超ちいさい”スポーツカー」!? 1.4リッターで“200馬力”の「“ミニ”GRヤリス」! “1万回転”回る&後輪駆動の「ヤリス Jr.」どんなモデル?

トヨタ「iQ」に「GRヤリス」の顔を移植した「ヤリス Jr.」。1万rpm回るバイク用エンジンを積み、モリゾウ氏も認めたというマシンの正体とは、はたしてどのようなものなのでしょうか。

ちいさいGRヤリス?

 2026年2月13日から15日にかけて、インテックス大阪(大阪市住之江区)で西日本最大級のカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2026」が開催されます。

 これまでの各地の祭典を振り返ると、学生たちの情熱が詰まった興味深いモデルが多数ありました。

 埼玉自動車大学校の学生たちが作り上げた「ヤリス Jr.(ヤリス ジュニア)」は、その代表のひとつ。トヨタの最小コンパクトカー「iQ(アイキュー)」をベースに、最新の「GRヤリス」のデザインを凝縮したカスタムカーでした。

 最高出力発生回転数が1万rpmという高回転型のバイク用エンジンを搭載し、さらにモリゾウこと、トヨタ自動車豊田章男会長が自らサインを入れたことでも知られるこのマシンは、単なるパロディの枠を超えた圧倒的な走りの質を追求しています。

 制作を手がけたのは、埼玉県北足立郡伊奈町にある同校の「カスタムボディ科」に所属する学生たちです。東京オートサロンの「東京国際カスタムカーコンテスト」で部門優勝を重ねる常連校の彼らは今回、マイクロ・コンパクト・スポーツカーをコンセプトに掲げました。

 トヨタの最小級ボディと最新のスポーツマインドを高い次元で融合させたといいます。ベース車両のトヨタ「iQ」は全長3メートルを切る超小型ボディが特徴ですが、学生たちはあえて車体を短縮しませんでした。

 ヤリスに見えるよう、各パーツを詰め込んで”凝縮”するという逆転の発想を採用したのです。この独創的なアプローチが、のちにモリゾウ氏を驚かせることになります。

 2022年の初出展時、このマシンは「エモーショナルレッドII」の赤いボディカラーに身を包んでいました。パワートレインには、カワサキのフラッグシップバイク「ニンジャ ZX-14R」用の1.4リッターエンジンを搭載しています。

 当時はエンジンをリア寄りに置くRR(リアエンジン/リア駆動)レイアウトで、最高出力200PSを発揮し、1万rpmで最高出力を発生するユニットを搭載していました。
 しかし、学生たちの情熱はそこでは終わりませんでした。

 2025年に登場した進化版の「ヤリス Jr. χ(カイ)」では、ボディカラーを「ライトニングイエロー」の黄色へと刷新しただけでなく、駆動方式をこれまでのRRからFR(フロントエンジン/リア駆動)へと根本から作り直したのです。

 このFR化は、同校で特別講師を務めるレーシングドライバー、谷口信輝選手の要望もあり決断されました。

 iQの短いフロントセクションに巨大なバイク用エンジンを収めるため、既存のフレームを大胆に切断。

ミニGRヤリス!
ミニGRヤリス!

 各部に強固な補強を入れるなど、過酷な作業に挑んだといいます。エンジンを縦置きで構築するためのスペース確保や剛性再設計には膨大な労力が割かれました。

 最新仕様は、最高出力271PS/10000rpmを発揮するとされています。するとされており、筑波サーキットでの走行も行われるなど、その走行性能についてもSNSなどで高く評価する声が集まっています。

 細部のディテールも一級品のパーツが奢られました。外観にはガレージ・ベリー製のフロントリップスポイラーとサイドステップを装備し、ワイド&ローなフォルムを強調しています。

 足元には、ワーク製の「エモーション RS11」ホイールが奢られ、その隙間からはブリッツ製のダンパー「ZZ-R」が覗きます。これらは多くのパーツを協賛で賄うことで実現したこだわりの装備です。

 インテリアもブリッド製の「ZETA IV(ジータ4)」フルバケットシートや、スパルコ製の「R383 CHAMPION」ステアリングを備える本格派です。

 さらに同ブランドのレーシングハーネスも備えており、サーキット走行を前提としたスパルタンな空間が広がっています。

 この完成度には、豊田会長も感銘を受けていました。2022年の会場を訪れた際に「顔がヤリスに見えて違和感ないね」と絶賛し、フロントガラスに直筆で「モリゾウ」とサインしたという栄えあるエピソードがあります。

 SNSなどでは、実車版「チョロQ」のような愛くるしさと1万回転の咆哮というギャップがたまらないと、多くの読者から称賛の声が上がっています。

 iQのフロントに、GRヤリスのバンパーやボンネットを違和感なく接合させたフェンダーの造形技術には、将来を担う学生たちの熱い想いが凝縮されているといえるでしょう。

 3年という歳月をかけて、メカニズムを劇的に進化させた彼らの探究心には驚くばかりです。限られた予算と時間の中で、プロのドライバーの要求に応える走りの質を追求し続けたヤリス Jr.でした。

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「大阪オートメッセ」は、2026年2月13日〜15日、インテックス大阪で開催されます。今回もきっと心躍るカスタムカーが出展されることでしょう。期待しましょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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