マツダの「次期型ロードスター」どうなる? これまでにない「ボディ剛性強化」で“レースの知見”もフル活用か 「ND型登場10年経過」で期待される今後とは?
10年以上のロングライフを送るマツダ「ロードスター」ですが、レース活動の場において、次期型の登場を期待させるモデルがあります。次期ロードスターはどのように進化するのか、紐解いていきます。
次期ロードスターは「ボディ強化?」 ただし現行型もまだまだ継続か
マツダの2シーターオープンスポーツカー「ロードスター」の現行型(ND型)は2015年に登場し、10年以上のモデルライフを誇るモデルです。
ただし、直近でも2リッターエンジンをソフトトップボディに搭載した「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」や、スペシャルエンジンを搭載した「12R」などといった限定モデルを販売するなど、まだまだホットな話題を届けてくれるモデルといえます。
そんなロードスターですが、今後どう進化していくのでしょうか。そして次期ロードスターはどうなっていくのでしょうか。
ロードスターの未来を読み解くヒント。その1つが、マツダが「スーパー耐久」レースのST-Qクラスで走らせている12号車「MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept」(以下、12号車)です。
今シーズンは空力開発やパワーアップしたエンジンとバランスを取るサスペンションなどを中心に開発していくそうですが、この12号車があったからこそ、12Rというスペシャルなロードスターが誕生した経緯もあります。
ロードスターの歴史を振り返ってみても、サーキット由来のモデルが登場するのは12Rが初めてのことでした。
12Rは200台の限定生産に対し、9500件もの応募が殺到した人気モデルですが、この反響を受けて第2弾モデルの検討が開始されています。
人気となった12Rの生い立ちを考えると、第2弾モデルもサーキット、つまりST-Qクラスを走る12号車に由来するメカニズムや装備が与えられる可能性は高いといえます。
そういったことを考えると、“ロードスターフリーク”はシーズン中も進化していく12号車の詳細なアップデートを要チェックすべきでしょう。

そして、既に10年以上のモデルライフになるNDロードスター。フルモデルチェンジについては、これまで何度も噂されてきましたが、「近い将来」ではあまり考えられないでしょう。
もちろん、まだ決定的ではないでしょうが、もしかすると世界の各地域で2035年とされることが多い電動化規制まで、NDのままで販売し続ける可能性もあります。
ただ、12号車の進化のビジョンを聞いてみると、「将来的にはハコ(モノコック)の構造的な強化も考えている」とのことで、このモノコックの強化は次期ロードスター、もしくはもう1度あるかもしれない大幅改良などに繋がっていくポイントであると言えます。
モータースポーツの現場で鍛え上げられたボディ剛性に関する知見が、未来のロードスターへ生かされていく可能性は高いでしょう。
2029年には40周年を控えているロードスター。今後もスペシャルなカラーや限定装備を採用した特別仕様車などの登場は大いにあり得ますが、次期モデルやハイパフォーマンスモデルへのヒントを探るためには、12号車の存在を忘れてはいけないのです。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。











































