約260万円! トヨタの最新型「究極の“実用特化”モデル」がスゴい! 5速MT×超シンプル「カクカクデザイン」で超カッコいい! 全長4.5m級コンパクトボディもあるタイ仕様「ハイラックス“チャンプ”」とは
「ハイラックスチャンプ」は、トヨタがタイで販売しているミドルサイズのピックアップトラックです。2026年の年央に発売予定の新型「ランドクルーザーFJ」のベースでもあるこのモデル、日本市場で販売されることはあるのでしょうか。
「ハイラックス」より手頃なピックアップトラック
比較的コンパクトなサイズと親しみやすいキャラクターで、SUVファンの注目を集めているトヨタの新型「ランドクルーザーFJ(ランクルFJ)」は、2026年の年央に発売の予定です。
海外には、この新型SUVによく似たデザインの小型ピックアップトラックも存在します。
どのようなクルマなのでしょうか。

新型ランクルFJの発表は、SUVファンにとって待望のニュースでした。
クラシカルな「ランドクルーザー70」、正常進化を遂げたフラッグシップの「ランドクルーザー300」、原点回帰を掲げた中核を担う「ランドクルーザー250」と、近年相次いで拡充されたランドクルーザーシリーズに新たに加わることになる新型ランクルFJは、比較的コンパクトなボディと親しみやすいキャラクターを備え、間違いなく人気のモデルとなることでしょう。
ただ欲をいえば、この新型ランクルFJのベースとなっているピックアップトラックの「ハイラックスチャンプ」もぜひ日本導入をして欲しいところです。
ハイラックス チャンプは、トヨタがアジアの新興国市場、なかでもタイの実情に寄り添って開発するIMVシリーズのミドルサイズピックアップトラックです。
IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)とは、海外生産拠点を軸に世界各地へ供給されるトヨタの世界戦略車を指し、「ハイラックス」や「フォーチュナー」、「イノーバ」などがこれに該当します。
これらのモデルは現在、180以上の国と地域で展開されており、なかでもハイラックスは、タイ国内で「国民車」と呼ばれるほど高い普及率を誇ります。
これまでにタイ国内だけで累計270万台以上を販売、輸出も含めると生産台数は400万台を超えています。
2023年に登場したハイラックスチャンプは、従来のハイラックスよりもコンパクトで、より手ごろな価格設定が特徴です。
全幅は1785mmに抑えられ、スーパーショートホイールベース車(ホイールベース2580mm/全長4520mm~)とショートホイールベース車(ホイールベース2750mm/全長4970mm~)、ロングホイールベース車(ホイールベース3085mm/全長5300mm~)の3タイプを設定。
どちらも広い荷台を備えつつ、全幅1785mm、最小回転半径もショートで4.9mと小回り性能にも優れており、日本の道路環境でも扱いやすいサイズ感といえます。
パワートレインは2リッターおよび2.7リッターのガソリン、2.4リッターディーゼルターボをラインナップします。
なかでもディーゼルエンジンは最大トルク400Nmという力強さを誇り、積載時でも余裕のある走りを実現します。
価格もタイ市場では51万9000バーツ(約263万円)からと、現地で販売されているハイラックスより3割近く安く設定されており、実用性とコストパフォーマンスの高さが際立ちます。
一方、新型ランクルFJは、同じIMVプラットフォームをベースとしながらも、ピックアップではなくSUVとして仕立てられています。
パワートレインには2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンと6速ATを組み合わせ、パートタイム4WDを採用。IMVのラダーフレームを短縮し、リヤサスペンションはリーフスプリング式からコイルリジッド式へ変更されています。
さらに車体には補強ブレースが追加され、ランドクルーザーに求められる高い悪路走破性もしっかりと確保されています。
大量の荷物を積み、壊れにくく頑丈な実用ピックアップトラックのハイラックスチャンプと、アウトドアやレジャー、悪路走破を楽しむためのマルチユースなSUVである新型ランクルFJ。同じプラットフォームを源流に持つ両者ですが、目指している方向性は明確に異なります。
実際、筆者(吉川賢一)が昨年2025年開催の「バンコク国際モーターショー」で目にしたハイラックスチャンプも、移動販売車や宅配車、キャンピングカーなど、多様な架装が施されていました。価格帯も、両者では大きく異なるものとなるでしょう。
ただ、日本でもこうした働くためのピックアップを求めるユーザーは少なくないはずです。
軽トラックでもなく、従来のハイラックスほど大きくもない、ちょうどいいサイズ感のピックアップトラックであるハイラックスチャンプの成り立ちと実用性を考えれば、日本市場でも十分に受け入れられる可能性があるのではないでしょうか。
※ ※ ※
ハイラックスチャンプは、前回の「ジャパンモビリティショー2023」で出展されていましたが、その後は残念ながら日本導入に関する目立った動きはないようです。
ユーザーの用途やライフスタイルを広げてくれるハイラックスチャンプは、トラックとはまた違う懐の深さがあり、本市場においても十分に魅力的な選択肢となるはずです。
新型ランクルFJが新たなファン層を広げる存在だとすれば、ハイラックスチャンプは日本の働くクルマ観を変える「究極の実用車」になるかもしれません。
遊びも仕事も本気でこなす「もう一つの選択肢」として、ハイラックスチャンプが日本の道路を走る日が来ることを期待したいです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど





































































