「SNSにアップします!」 国交省が“異例”の宣言! 「ノーマルタイヤ・チェーンなし」でスタックした車両は「全国に公開」 十分な“冬装備”の必要性を訴え
国土交通省 中部地方整備局と中部運輸局は、すべり止めの措置を取らずにスタックした車両は、SNSで情報発信すると発表しました。
悪質車両は「SNSで発信」します
国土交通省 中部地方整備局と中部運輸局は2025年12月19日、冬季の降雪時に冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行を呼びかけるとともに、すべり止めの措置を取らずにスタックした車両は、SNSで情報発信すると発表しました。
一体どういうことなのでしょうか。
事の発端は、国道41号で発生したスタック事案でした。名古屋市から北上し、岐阜の山間部を通過して富山市に向かう道路ですが、並行する東海北陸道に長大トンネルがあることから危険物積載車両が通行できず、大型貨物車も多い道路です。
途中の山岳区間は1000m級の山々に囲まれ、標高900m近い場所も通過する過酷な道で、一部は豪雪地帯や特別豪雪地帯に指定されているなど、中部有数の雪国を通過するルートとなっています。
この41号の岐阜県高山市内で12月4日、大型トレーラーの立ち往生が発生しました。
12月初週は全国的に冷え込みが強く、日本海側を中心に大雪となると予想されており、国土交通省は事前に、大雪に関する発表を行い、冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行などはじめとする万全の対策を講じるように呼びかけていました。
そうしたなかでスタックが発生したということもあり、中部地方整備局は立ち往生した現場の様子と当該トレーラーのタイヤの2枚の写真をSNSに投稿。
写真には大型除雪車にけん引されるトレーラーと、タイヤチェーンどころかスタッドレスタイヤすら履いていない状態のホイールが確認でき、投稿には冬装備が明らかに足りていない状況で大雪の山道を走行したことについて非難が殺到することになりました。

こうしたことを踏まえ、今回の発表を行いました。改めて冬用タイヤの装着とチェーンの携行を呼びかけるとともに、渋滞などを引き起こした運送事業者には監査を行い、行政処分の対象となることを示しました。
また、スタック車両をSNSで随時アップすることで悪質な事例を例示し、こうした事態が引き続き起こらないように注意喚起をする構えです。
たかだか1台のスタックと思われがちですが、狭隘な道路で発生する大型車のスタックは、車体の大きさがあるためにほかのクルマが通行できず、片側通行などの規制が必要になり、またスタックを解消する作業も長時間におよぶことから、複数のクルマをストップさせ、そこで再び立ち往生が発生するリスクがあります。
過去には1台の大型車が国道をふさぐ形で停止し、数十キロにおよぶ大渋滞をつくったことで、解消までにかなりの時間を要したほか、激しい降雪の中で車両が停止したことで車両のマフラー(排気管)がふさがれ、多数の体調不良者を出したこともありました。
さらに、高速道路などが通行止めになっているような状況では、国道が唯一のルートとなるため、1台のスタックが、地域の交通やひいては広範囲の交通ネットワークの寸断をまねき、物流を停滞させることになります。
常に最新の気象情報を入手するとともに、大雪注意報や警報が発令された場合は不要不急の外出を控え、もし移動が必要になった場合は冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行、スタックした場合に必要なスコップや脱出ボードの用意、立ち往生に備えて水や食料、防寒具の携行など、万全の対策を取ることが必要です。
































