ホンダ斬新「“2人乗り”MRスポーツカー」が凄い! 全長3m“ちいさなボディ”に「超高回転エンジン」搭載! 「日の丸デザイン」が目を惹く“超スパルタン仕様”! “ホンダ魂”をめちゃ感じる「プロジェクト2&4」 とは?
二輪と四輪、その境界を越える発想から生まれた一台があります。ホンダが2015年の「東京モーターショー」で披露した「Honda Project 2&4 powered by RC213V」は、走る楽しさの原点を問い直すコンセプトカーでした。F1やMotoGPのDNAを色濃く受け継いだこの異色の存在は、今なお多くのクルマ好きの関心を集め続けています。
超高回転型エンジン×軽量ボディがもたらす刺激
自動車の未来を語る場では、必ずしも量産を前提としない挑戦的な存在が人々の記憶に残ります。
実用性や販売台数とは異なる軸で、「走るとは何か」「操る楽しさとは何か」を問いかけてくるからです。
そうした思想を色濃く映し出した一台として、年月を超えて存在感を放っているのがホンダの「Honda Project 2&4 powered by RC213V(以下プロジェクト2&4)」です。
このモデルが初めて姿を現したのは、2015年の「第44回東京モーターショー」でした。ホンダ社内で行われたグローバル規模のデザインプロジェクトにおいて、二輪・四輪の垣根を越えて集まった80名以上のデザイナーのアイデアから選ばれ、具現化されたのがプロジェクト2&4です。
企画段階から「ホンダらしさとは何か」を突き詰めた結果、他に類を見ないフォルムと成り立ちを持つ車両が誕生しました。

外観でまず目を引くのは、1965年にホンダへF1初優勝をもたらした名車「RA272」を彷彿とさせる、スパルタンなデザインと日の丸カラーです。
そしてフレームやメカニズムはあえて隠さず、必要最低限のカウルで構成することで、機械そのものの存在感を強調しています。
四輪車でありながら、構造はどこか二輪車に近く、エンジンを車体中央に置くミッドシップレイアウトを採用している点も特徴的です。
運転席は屋根やドアに覆われておらず、ドライバーは常に外気と一体になります。風や音、路面の気配を直接感じられる設計は、快適性よりも感覚的な楽しさを重視した結果といえるでしょう。
ただし、F1マシンのようなセンターシートではなく、展示車両では一般的な右ハンドル配置が採られており、独自性の中にも四輪車としての文脈が残されています。
ボディサイズは全長3040mm×全幅1820mm×全高995mmと非常にコンパクトで、車重は405kgに抑えられています。この軽さこそが、プロジェクト2&4の性格を端的に表しています。
搭載されるエンジンは、MotoGPで活躍したRC213Vをルーツとする999ccのV型4気筒で、公道仕様のRC213V-S用ユニットをベースにしています。
高出力は215馬力/13000rpm、最大トルクは117Nm/10800rpmに達しており、極めて高い回転数域で性能を発揮する、超高回転型のユニットであることが強く印象づけられます。
駆動形式はMRで、そこに専用開発の6速DCTを組み合わせることで、二輪由来の刺激と四輪ならではの安定性を両立させています。
発表から約10年が経過した現在も、市販化の話は現実的とは言えません。しかし、このクルマが提示した価値は色あせていないと感じられます。
二輪と四輪の両方を深く知るホンダだからこそ形にできた発想であり、走りの原点に立ち返るような強いメッセージを持っているからです。
なお、ドライビングシミュレーターゲーム「グランツーリスモ」シリーズに収録されており、仮想空間ではありますが、その世界観に触れることができます。
プロジェクト2&4は実在しない未来ではなく、思想として今も走り続けている存在だと言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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