新たな「4ドアクーペ」世界初公開! 「パかッと開く“リトラクタブル”」風ライト&斬新“一文字ライト”採用! 史上初となる「夜ドライブに特化」仕様のダークスカイ・インターナショナルの「ダークスカイ・ワン」米国に登場!
夜間走行時の安全性向上を目的に、クルマのヘッドライトは年々高輝度化しています。その一方で、まぶしさや光害を問題視する声も増えています。こうした課題に向き合う米国の非営利団体が、夜間環境に配慮した4ドアクーペのコンセプトカー「ダークスカイ・ワン」を発表しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
4ドアクーペに込めた「暗さを活かす」デザイン
ここ数十年、夜間の視認性向上を目的として、自動車用ライトの高輝度化が進んできました。
一方で、近年のクルマのヘッドライトを「明るすぎる」「まぶしい」と感じる人も増えているのではないでしょうか。
そうした「光害(ひかりがい)」への対策に取り組む米国の非営利団体が、2026年1月14日、デトロイトオートショーにおいて夜間走行に特化したコンセプトカーを発表しました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマの名は「DarkSky One(ダークスカイ・ワン)」です。非営利団体「DarkSky International(ダークスカイ・インターナショナル)」の提案する革新的なコンセプトカーで、日本のカーデザイン会社「フィアロ」との連携によって製作されました。
同団体は、啓発活動や環境保護活動を通じて、美しい夜空の回復と、光害が社会にもたらす悪影響の軽減に取り組んでいます。

過剰に明るいライトは、「グレア」と呼ばれる現象を引き起こし、視認性の低下や不快感の原因となることがあります。また、人間の目だけでなく、野生生物にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
こうした光害の解決策として、ダークスカイ・ワンには夜間走行に最適化された、環境配慮型の照明システム「オールビーム・アダプティブ・ドライビング・ライト(ABADL)システム」を採用しています。
これはドライバーが必要とする場所にのみ光を照射し、不要な照明を抑え、グレアを軽減。最適な配光を実現します。
これらの技術によって、対向車のドライバーや歩行者、野生生物への影響を最小限に抑えつつ、高い視認性の確保を目指しました。
ボディスタイルは流麗なルーフラインを持つ4ドアクーペスタイルを採用。低く構えたフロントノーズからなだらかに後方へ流れるシルエットが特徴で、空力性能と静謐(せいひつ)さを強く意識した造形となっています。
エクステリアは全体的に抑制の効いたデザインで、マット調のダークカラー仕上げを採用。
光の反射を極力抑えることで、夜間における不要な輝きを防ぐと同時に、周囲の暗さに自然に溶け込む外観を実現しています。
ボディ表面は大きなキャラクターラインを排し、面のつながりを重視した滑らかな造形が印象的です。
フロントマスクには、細くシャープな水平基調のライトシグネチャーとリトラクタブルヘッドライト風のライトを配置。主張しすぎない発光表現により、先進性と落ち着きを両立させています。
また、フロントおよびリアに加え、ボディ側面にもライトを備えている点が特徴で、これにより前方視界だけでなく、側方の状況認識も高める設計となっています。
ダークスカイ・ワンの発表をきっかけに、人にも夜間環境にもやさしい照明への理解と普及が、今後さらに進むことが期待されます。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。













