5速MT設定! トヨタのスーパーカー「2000GT」“再現車”を公開! 「5ナンバー仕様」×2リッター「6気筒」搭載で「路上ストップ」しない!? ロッキー「2000GT」どんな人が買っているのか
カスタムカーの祭典、「東京オートサロン2026」には、かつての名車を再現したレプリカモデルの「ロッキー2000GT」も展示されました。どのようなクルマなのでしょうか。
世界的名車のトヨタ2000GTを、現代の過酷な路上でも快適に乗れる「ロッキー2000GT」
2026年1月9日から3日間開催された「東京オートサロン2026」で、愛知県岡崎市の「ロッキーオート」が展示した「ロッキー2000GT」は、日本車の歴史に燦然と輝く屈指の名車・トヨタ「2000GT」の“スーパーレプリカ”です。
その歴史は、同じく2000GTのレプリカとして、2015年に同社が発表した「ロッキー3000GT」がはじまりです。
ロッキー3000GT最大のポイントは、2000GTの美しいボディラインを蘇らせつつ、エアコン・パワーステアリング・オートマチックトランスミッションなど、現代の道路環境、気候条件で快適に乗るために必要な装備を備えていたことです。
エンジンもパワフルなトヨタ製3リッター直列6気筒DOHC「2JZ型」ユニットを搭載。余裕のある走りを可能としました。直6を選んだのは、2000GTと同じレイアウトゆえのコダワリです。
レプリカの多くはベース車が存在し、それにボディパネルを被せる開発方法を採りますが、ロッキー3000GTはフレームを新設計していることも特筆点です。
これにより、2000GTの美しい造形や、リアタイヤ直前に座る着座位置を再現しつつ、内部に現代のコンポーネントを収めることができました。
監修には、トヨタのレーシングワークスチーム「チーム・トヨタ」のキャプテンとして活躍した細谷 四方洋(ほそや しほみ)氏が担当していることも、ロッキー3000GTの完成度を高めています。

そして、2024年開催の「東京オートサロン2024」では、「ロッキー2000GT」を展示。
車名のとおり、エンジンを2リッターに換装しただけでなく、ボディサイズも縮小し、ロッキーオートの願いでもあった、本家2000GTと同じの「5ナンバー」登録を獲得しています。
エンジンはもちろん直6ですが、メーカーはトヨタから、BMW「3シリーズ(4代目・E46)」や「Z3」にも搭載されていたDOHCエンジンに変更されました。
5ナンバーサイズとなったことで、ロッキー3000GTでも素晴らしい再現度を見せていた外観は、より2000GTのイメージに近づきました。
内装にも2000GTの特徴をしっかり盛り込んでいます。レプリカではベース車のダッシュボードやシート形状が残るケースが多いなか、ロッキーオートでは3000GT・2000GT ともに両座席正面が盛り上がる独特なデザインのダッシュボードを製作。
ロッキー2000GTでは、スピードメーター・タコメーターが収まるコンビメーターやシフトノブはBMW製の部品を使っているため、クラシックな雰囲気と視認性・操作性の良さを両立しています。
当初は2000GTと同じくクーペボディが製作されたロッキー2000GTですが、昨年2025年開催の「オートサロン2025」にはオープンモデルを展示。大きな話題を呼びました。
本来の2000GTにはオープンモデルは設定されていなかったものの、人気映画『007』シリーズのうち、日本を舞台にした1967年公開の『007は二度死ぬ』に合わせ、2台が「ボンドカー」として製作されました。
現在2台とも現存していますが、もはや芸術品や美術品のような貴重な存在といえるため、個人での所有はほぼ不可能です。
今回の東京オートサロン2026では、昨年に引き続き、この2000GTオープンモデルが展示されました。
多くのクルマ好きにとって夢の車であり、ロッキーオートにとっても夢のスーパーレプリカである2000GTのオープンモデルを見て、多くの来場者が感嘆の声を上げていました。
ところで、どのような人がロッキー2000GTを買うのでしょうか。ロッキーオート代表取締役 渡辺喜也氏は、ロッキー2000GTがどのようなオーナーに人気があるかを教えてくれました。
「買われる方の中には、本物の2000GTを購入することが可能な方もいます。しかし本物ではエンジンをかけるにもコツが必要で、エアコンもパワステもない旧車のため、現代の路上では気を使って乗る必要があります。
旧車なので100%路上で止まらない、という約束もできません。地位のある方ですと、それが大きなマイナスに働くこともあります。2000GTが止まったら、ニュースになってしまいますものね。
そこで、実用的・現代的でも外観は完全に2000GT、というロッキー2000GTを選んで乗ってくださっています。
『信号待ちで周りから、あっ2000GTだ! 懐かしい! かっこいい! という声が聞こえてくるんですよ。普段乗っている超高級車よりも、暖かい視線を受けるのがとても嬉しいです』とおっしゃってくださるのです」
本物に極めて近い、精巧なスーパーレプリカならではのエピソードと言えそうです。
なおロッキー2000GTはオートマチックトランスミッションが標準ですが、オプションで5速マニュアルの選択も可能とのこと。
2000GTの姿そのままで、現代の酷暑や渋滞でも気兼ねなく乗れる「世界クラスの名車」。ロッキー2000GTの価値は、今後もますます高まっていくでしょう。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。





























































